星がきらめく夜、静かな山間集落で、思いがけない小さなヒーローたちの物語が生まれました。ミズサワ町で活動を続ける「星花小学校・防災クラブ」の児童たちが、手作りDIG(図上訓練)から着想した夜間避難訓練を開催しました。数日後に発生した地震で、この訓練が思いがけぬ助け舟となり、緊急時に町民と犬一匹の命を救う結果につながりました。
「いつも備えるって、習って終わりじゃなくて、やってみないと意味がないよね」。クラブの発起人である児童(11)・之森コウタさんが、担任の白藤先生と話し合い、町の自主防災組織や民生委員にも声をかけました。コウタさんたちは模擬地図を広げて避難経路と危険区域を自分たちで調べ直し、消火器や救急箱のありか、備蓄品の内容まで書き込んだオリジナル防災マップを完成させました。
4月の満天の夜、20人の子どもたちと町内のボランティア、防災リーダーで構成された特別チームが一斉にスタート。真っ暗な道を手作りのランタンで照らしながら、家屋ごとに「大丈夫ですか?」と声をかけて回りました。参加者の記録表には「普段からご近所の顔を思い浮かべてルートを考えていたから、意外と暗闇でも迷わなかった」「お年寄りに屋内ライトの場所を教えて喜ばれた」など、初体験の学びが彩られていきました。
ところが3日後、未明に町を震度6弱の地震が襲いました。夜の訓練とほぼ同じ経路をたどり、クラブの数人と若手防災リーダーが高齢者宅や独居世帯へ駆けつけました。コウタさんは、暗い廊下で転倒したおばあさん(85)に応急処置を施し、避難用伝言サービスを駆使して孫へ連絡。親友の花藻ユイさん(12)は用水で濡れた子犬をいち早くタオルで包み、飼い主の元へ戻しました。備蓄品や救急箱がさっと共有され、住民14名と1匹が怪我なく避難できたといいます。
「訓練を子ども主導でやってよかった。誰が困っているか、普段から知っているから即行動できました」と防災ボランティアの時雨幸治さん(38)。SNS上でも「子どもたちの勇気が大人に学びをくれた」「非常時こそ普段のつながりが力になる」と祝福のコメントが相次ぎました。星の夜の温かな奇跡は、ミズサワ町の心に新たな絆の灯りをともしています。



コメント
小学生のみなさん、本当に素晴らしい活躍ですね!わが家にも同じくらいの子どもがいるので、ニュースを読んで元気をもらいました。親子で見習いたいです。
最近の子どもたちは頼もしいんじゃなあ。わしの若い頃にも、こんな気持ちの良い子や地域のつながりがあったもんじゃ。温かい気持ちになったよ、ありがとう。
同年代のみんなが自分で考えて動いているのが本当にかっこいいです!やっぱり普段からの準備とつながりって大事なんだなあと思いました。
近所でこの話を聞いて、私も胸が熱くなりました。困っている人に手を差し伸べる優しさ、これからも町全体で続けていきたいですね!
やっぱり子どもたちって意外なところで大活躍しますね。犬まで助けちゃうなんて優しすぎる!記事読んでほっこりしました。