夜空に浮かぶ“雪の星座”。家族が描いた奇跡のスキーパーク

雪のゲレンデに星形のイルミネーションが広がり、カラフルなスキーウェア姿の子どもたちが夜空の下で遊んでいる様子。 ウインタースポーツ
星形の光がゲレンデを彩り、子どもたちの歓声が夜空に響きました。

ふわりと雪が舞い降りるウインターリゾート地・丸根町。今シーズン、町のとあるスキー場に新しい“星空”が出現した。子どもたちの笑顔と家族の願いがひとつになって、誰もが夢を描ける“星座コース”が誕生したのだ。

きっかけは、町で唯一のファミリーゲレンデ「まるねスノーパーク」で働くスキーインストラクター、熊田春斗(35)の小さな提案だった。「子どもたちが夜にも安心して遊べる場所を作りたい」という思いから、同僚のパトロール隊や、キッズパークを利用する家族たちと力を合わせ、“光るスノースター”をゲレンデいっぱいに並べてコースを作ることになったのだ。

雪面に描かれた星は、町のガラス工房で作られたやさしい光のイルミネーション。モーグルのジャンプ台やスラローム、スノーボードでも滑れるオープンな構造で、家族みんなが楽しめる“星空のパノラマパーク”が完成した。初日の夜、点灯の合図とともに子どもたちがカラフルなスキーウェアで一斉に駆け出し、笑い声が雪原に響き渡った。

この新名物はSNSでも大きな話題になり、全国から多くの親子連れが訪れている。「星が一緒に滑ってくれるみたい!」と声を弾ませるのは、スケート靴でパークを楽しむ小学生の村田遙(8)。また、フリースタイルスキーの学生クラブも「今までにない発想。自分たちの演技が夜空に光の軌跡になるのが嬉しい」とコメントしている。

パークには“願いごとボード”も用意されており、訪れた家族や子どもたちは思い思いの夢を記して星と一緒に飾る。熊田インストラクターは笑顔でこう語る。「冬の夜は寒いけど、みんなの願いと星の光があれば心はぽかぽかです。この景色が、ずっと町の宝物になったら嬉しいですね。」スキー場に広がる人々のやさしさと小さな奇跡は、丸根町の冬に新しいきらめきを届けている。

コメント

  1. うちの子もスキーに連れて行きたくなりました!寒い冬でも、こんな温かいアイデアがあれば家族みんなで楽しめそうですね。願いごとボード、実物を見てみたいです。

  2. 子どものころ、雪が降るだけでわくわくしたのを思い出しました。今の子どもたちはこんなステキな星空ゲレンデで遊べるなんて幸せですねえ。孫と一緒に行くのが夢になりました。

  3. 素敵すぎます!友達と夜のゲレンデで滑ってみたい。工房のガラスも気になるし、地元の人たちの団結力にほっこりしました。冬のキラキラした思い出ができそうですね。

  4. 毎晩、星座コースの光を家の窓から眺めています。町が一つになった感じがして、うれしい気持ちでいっぱいです。作って下さった皆さんに感謝!これからも応援してます。

  5. こういう優しいニュース、本当に癒されます。まるで絵本の世界みたい。忙しい日々ですが、こんな話を読むと心が温かくなります。いつか訪れてみたいです。