秋晴れの朝、善田川の河川敷にカラフルな歓声が響き渡った。集まったのは近隣3つの町からやってきた子どもたちからシニア世代まで、総勢87名の特別チアリーディングチーム。世代や立場を超えた「町の絆ピラミッドプロジェクト」が、町ぐるみの大きな感動を生み出し、多くの人々を笑顔にした。
「みんなでやってみよう!」—。旗振り役となったのは、地元の中学2年生・白岩三希(14)さん。日頃からキッズチアチーム『スターチルドレン』で元気に活動してきた三希さんは、昨年の町内運動会中止の悔しさを胸に、ひとつの夢を膨らませていた。「町のみんなで、本物のピラミッドを作ったらきっと楽しいはず」。SNSを通じて呼びかけたところ、参加表明は想定の2倍以上に。保育園児からおじいちゃん・おばあちゃん、さらには障がいを持つ方や遠方から一時帰省した青年まで、あらゆる世代がひとつになった。
当日は町のボランティア団体「善田リバーチア」が全面協力し、安全面にも万全の体制が敷かれた。公園脇には手作りの応援グッズや温かいお茶のサービスコーナーも設けられ、小さなお子さんや初対面同士でも自然と笑顔がこぼれた。ショーチア経験豊富な自治会長・尾花達也(62)さんが中心となり、基礎体力づくりのため早朝のラジオ体操や独自のピラミッド練習も事前に実施。「落ちても笑顔で」と合言葉を決め、誰もが自分らしく挑戦した。
キッズたちが小さな星型を組み、大人たちは大きな円で土台に。いよいよピラミッド完成の瞬間、河川敷を見守る沿道には100名以上の観客が拍手で包んだ。頂点にのぼった6歳の園児・美咲野れいかちゃんが「がんばったよ!」と元気に手を振ると、どこからともなくシャボン玉が無数に舞い上がり、虹色の光がチームを包んだ。地区ごとに自作した色とりどりのポンポンが風に揺れ、町のチアスピリットが鮮やかに咲き誇った。
SNS上では「大人も子どもも主役になれるイベント、また観たい!」「みんなが安全に楽しめたことが何より嬉しい」といった声があふれた。本格的なキッズチアやウエルネスチアの要素を融合し、町ぐるみの新しい風景を作り上げたこの河川敷ピラミッド。帰り道には自然と知らない人同士がハイタッチを交わしていたという。「自分も挑戦したい」「来年も必ず集まりたい」——町のチア物語は、これからもたくさんの笑顔を連れて広がっていきそうだ。
コメント
うちの小学生も参加させたい!世代を超えてみんなで助け合えるイベント、本当に素敵です。子育て中の親として、こういう体験ができる町に住んでて良かったなぁと感じました。感動をありがとう!
わしも昔、孫とこんな風にみんなで笑い合ったことを思い出して、少し涙ぐんでしまいました。町がひとつになるのは、本当に嬉しいことですね。これからもみんなで元気にやっていけますように。
SNSで見て興味持ちました!学校ではなかなか世代の違う人とこうやって関われる機会ないので、すごくいいなぁと思います。仲間が増えそうでうらやましい。自分もいつか参加できたらいいな!
朝から河川敷が賑やかで、久々に町に活気が戻ってきた感じがしました。ピラミッドが完成した瞬間、自然と拍手してしまいました。温かいお茶もごちそうさまでした!みんなの笑顔が本当に輝いてました。
子どもも大人も、障がいを持つ方も、みんなが一緒になれる空間って本当に貴重ですよね。正直うらやましくて、自分もなにかお手伝いしたくなっちゃいました。来年もまた、この町の素敵なチアを見守りたいです。