冬の夜、家族みんなで温かなお布団にくるまって本を読む“お布団読書会”が、静かに地域社会を変えつつある。発案者は、北海道で3人の子どもを育てる主夫、入澤元紀さん(42)。かつて家事分担に悩み、家族の団らんが減っていたという入澤家を救ったのは、たった一本の懐中電灯と読みかけの図書館本だった。
「ある年の大寒波の日、夜更けに家族みんなでリビングの布団に潜り込んだんです。寒さを紛らわすだけのつもりが、次第に『今日は誰が読みたい?』『次はどんな本にする?』って、みんなが相談し始めて」──そう語る入澤さんは、それ以来毎週金曜夜を“お布団読書会”と決めた。好きな飲み物を保温ボトルに入れて持ち寄り、誰かが物語の続きを読み上げた後、感想をわいわいと語り合う。家計的には照明コストも抑えられると家族で発案したルールも、節約志向の読者たちに共感を呼んだ。
SNSでも「子どもが自主的に読書習慣を持つようになった」「リビングでお菓子のシェアも始まって会話が増えた」と喜びの声が広がり、首都圏や九州でも“お布団読書会”を始める家族が急増中。昨年秋に上京した大学生の大津絢香さん(19)は「実家の妹と一緒に、オンラインお布団読書会をやっています。睡眠前に本の世界を共有すると、どんなに離れていても心が近づく気がします」と語る。
専門家もこの動きに注目する。家族関係アドバイザーの野村律子氏は「ぬくもりのある環境で同じ“知”を味わう体験は、安心感や健康志向にも好影響をもたらします。心地よい身体接触やリラックス効果で睡眠の質もアップするという海外の研究報告もあります」と分析。読み聞かせが苦手な親には、今やAIが物語をやさしく読み上げてくれるアプリも普及し、マイクロ習慣として取り入れるケースも増えているそうだ。
最近は、手作り布団カバーを交換する“寝具リレー”や、全国のお布団読書会同士が季節ごとのおすすめ本を交換する“ふとん文庫便”も誕生。食事の後のちょっとした家族時間や、親子の距離が離れがちな中高生との“短い語り合いの場”としても“お布団読書会”が新しい定番習慣になり始めている。今晩、家族みんなでお布団にくるまり、とっておきの物語に心ごと包まれてみてはいかがだろうか。



コメント
読んでいて心がぽかぽかしました。我が家も小学生の子が2人いて、なかなか一緒に過ごす時間が作れなくて悩んでいたので、“お布団読書会”ぜひ今夜から始めてみたいです!昔の絵本をみんなで読み返してみるのも良さそうですね。素敵なアイデア、ありがとうございます。
最近の子どもはスマホばっかりだと嘆いていましたが、こういう温かいやり方が広まっているのはほんとにいいことだと思います。昔は囲炉裏を囲んで話をしたものでしたが、令和は布団と本なんですね。今度、孫が遊びに来たとき一緒にやってみようと思います。
これ、めっちゃ良いな〜!実家の兄弟とオンラインでやってる人もいるって知って、離れてても繋がれる感じに惹かれました。友達ともリモートお布団読書会、やってみようかな。読書が苦手な人も、みんなで楽しめそう!
あったかくて優しい記事に癒されました。うちの町内会でも、子どもたちと折り紙したりイベントしてますが、“お布団読書会”も提案してみたいです。地域で集まって昔話を読み合うとか、世代を超えて交流できるチャンスかも…ご近所さんの輪も広がりそうですね。
毎日スマホゲームしてばっかだったけど、これめちゃくちゃ楽しそう!親と一緒にお布団で本読むなんて、小さい時以来かも。今度ママにお願いしてみます。好きな小説持ち寄って、家族でシェアしてみたいな。