ジャンプ漫画が咲かせた「夢の樹」――商店街に現れたリアル・ストーリー交換所

商店街の広場に立つ大きな木製オブジェに、色とりどりの葉っぱ型カードが飾られ、周囲で人々が交流する様子の写真です。 漫画
コミックツリーを囲んで世代を超えた交流が広がっています。

毎日を駆け抜ける人々の癒やしとして、漫画は多くの読者の心に彩りを与えてきました。そんな漫画愛好家と地元の人々をつなぐ、これまでにない“コミック・ツリー”が北都商店街に登場し、温かな輪が広がっています。

北都商店街の中央広場に、高さ3メートルを超える巨大な木製オブジェが出現したのは今月初めのこと。その名も「ドリーム・コミック・ツリー」。この樹には、地元の漫画好きが持ち寄った“自作の1ページ漫画”や、お気に入りのジャンプ作品の感想カード、新しく考えたオリジナルキャラクターのイラストなどが、葉っぱ型カードとして枝先に吊るされています。アイデアは高校生の橘真帆さん(16)がジャンプ漫画アプリで読んだストーリーやファンの温かいチャットに感動し「現実でも物語を交換できたら」と発案したものです。

この試みが地域に優しい波紋を広げました。ある日、小学生の村上和貴くん(10)が自分の描いた“忍者子ネコ”の一コマ漫画を木に添えると、それを見た通勤途中の会社員・新藤剛志さん(35)が「昔描いていた冒険ヒーローのアイデアを久々に絵にしてみたくなりました」とコメントカードを付けて返しました。枝葉に次々と物語が積み重なり、誰かの小さな創作が別の誰かの新しい物語の芽になるサイクルが生まれています。

商店街の書店も参加し、電子書籍のクーポンや限定グッズが当たるガチャポンを設置。「コミックツリーの葉っぱを3枚かざすと、オリジナル全巻カバーを進呈します」と告知したところ、休日には親子連れの長い列ができました。中には「パパと一緒に初めてウサギ忍者の物語を描きました」という家族も。Twitter(現X)や地域の掲示板にも「知らない人と物語でつながるって、こんなに温かいんだ」「ジャンプの新連載より、隣のおばあちゃんの冒険漫画が泣ける」といった声があふれています。

専門家の意見も後押しとなりました。ストーリーデザイン研究家の蓮池典子氏は「街なかに“物語の実”がなる取り組みは、漫画文化の新しい応援方法です。世代や立場を超えて、創作を通じたやさしいコミュニケーションが生まれます」と話します。年末には、集まった葉っぱ漫画で“商店街だけのオリジナルアンソロジー”電子書籍も発行予定。地域の手作り物語が、世界中の読者の心にもささやかな花を咲かせそうです。

コメント

  1. 小学生の娘と一緒にドリーム・コミック・ツリーを見に行きました。自分の描いたカードが誰かに読まれるって、子どもにとってすごく特別な経験ですよね。家でも漫画を描く時間が増えて、親子の会話も楽しくなりました。こういう温かい交流がずっと続いてほしいです。

  2. 昔は商店街で紙芝居を見たものですが、今の子どもたちにはこんな素敵な場所があるんですね。私も勇気を出して、思い出の漫画のワンシーンを描いてみようかなと思いました。皆さんの優しい気持ちが街を明るくしてくれる気がします。

  3. すごい企画!創作好きにはたまらない空間ですね。知らない人同士が物語を通じてやりとりできるのは、ネットと違ってリアルならではのあたたかさがありそう。私も今度イラスト持参で参加します!

  4. ほっこりするニュースをありがとうございます。こういう取り組みがあれば、子どもたちも安心して商店街を歩けますよね。うちの息子も「夢の樹に自分の漫画を吊るしたい」とはりきっています。街のみんなで盛り上げていきたいです。

  5. ご近所さんの力でこんな素敵な輪ができているのを見て、本当に誇らしく思います!普段は商店街も静かだけど、このツリーのおかげで活気が戻ってきた感じです。子どもも大人も主役になれる場所があるって、いいですね。