教室にミニロボ図書係が誕生 “知のリレー”で広がる子どもたちの小さな冒険

小学校の教室で本棚の上に置かれた小型ロボットを囲み、本を手にした児童たちが会話している様子の写真です。 教育と学習
ミニロボ図書係「バトンくん」と児童たちが教室で本を通じて交流しています。

キラキラ光る小さなロボットたちが、全国の学校で子どもたちの学びを応援し始めている。一台一台に“図書係”としての個性があり、先生の補助役や学びの友だちとして、まっすぐなまなざしをもつ児童たちをそっと見守る存在だ。今、教室の片隅で起きている“知のリレー”には、子どもも大人も胸がじんわり温かくなる物語が詰まっている。

静岡県にある桜雲小学校3年1組では、今月から“ミニロボ図書係”の「バトンくん」が本の貸し出しと返却を管理するようになった。「最初はドキドキしていたけれど、バトンくんが今日借りた本の感想を聞いてくれるのがうれしい」と話すのは担任の長尾ひなた教諭(29)。子どもたちは読み終えた本に感想を音声で吹き込む。バトンくんは、その感想をクラスメートにつなげ、どんな本が人気かをデータにして黒板にプロジェクション。学びの“今”をみんなで追いかける仕組みだ。

教室外にもこの“知のリレー”は広がっている。隣の富士見小学校の4年生とオンラインで感動した本を語り合い、データを共有する『おしゃべり読書タイム』が始まったばかり。子どもたちは笑顔でオススメの一冊を紹介しあい、ミニロボたちはそのやりとりを記憶し、交流ノートとして後日みんなに返してくれる。“恥ずかしがり屋の子も、ロボットがきっかけで本について話すようになった”と保護者の原雪乃さん(38)は驚きを隠さない。

このアイデアの生みの親は、IT教育アドバイザーの在本士郎さん(41)。「ミニロボ図書係が、教室で知識や物語を運ぶ“ちいさな郵便屋さん”になれたら嬉しい」と話す。ICT教育の波が進む中、デジタルの力で、人と人の“温かなつながり”をどう実現できるか。バトンくんたちの活躍は、教科書や成績を超えた“学びの記憶”をそっと後押ししている。

SNSにも“バトンくんに毎朝挨拶してる”“今日は新しい友だちの感想が届いた!”といった投稿が相次ぐ。知識を点数で測るだけでなく、“誰かから誰かへ大切につなぐ”経験が、子どもたちの表情をやわらかく変えているようだ。小さなロボットたちが紡ぐ、新しい学級の風景。その隣では、今日も新しい本がそっと開かれている。

コメント

  1. うちの子も本を読むのが苦手だったのですが、こういうロボットがいたら楽しく図書室に行けそう!感想をバトンくんに伝えるだけなら、恥ずかしがり屋な子もきっと挑戦できると思います。心がほんわかしました。ぜひ全国の学校に広がってほしいです。

  2. 自分の時代にこんなミニロボがいたら読書感想文も面倒じゃなかったかも(笑)。クラスメートの感想がデータで見れて盛り上がるの、なんか羨ましいです。下の弟たちの学校にも早く導入してほしいな~!

  3. 昔は先生や友達と、読んだ本のことを机を囲んで語り合ったものでした。時代が変わって形は違っても、温かい交流の場をロボットがつくってくれているなんて素敵ですね。新しいけど、どこか懐かしい気持ちになりました。

  4. こういう話題を読むと、AIやロボットが全部冷たいものじゃないと思えて安心します。バトンくんみたいな存在が子どもたちを優しく見守ってくれるなら、親としても心強いです。温かいニュース、ありがとうございます!

  5. 近所の小学校でこんな取り組みが始まったなんて、町中が明るくなりそうでワクワクします!みんなでおすすめ本を紹介しあうの、商店街の本屋さんでもやってみたくなりました。小さなロボットに負けず、おじさんも頑張ります!