小高い丘を彩る芝生の奥に、朝日を背に集まる人々がいる。その場所「フリーランス・ドリームズパーク」では、自由な働き方を選んだ人たちが、思い思いのスタイルで一日を始めている。多彩なプロジェクトと出会い、自己啓発のヒントがそこかしこに転がる公園が、この冬、青森県に誕生した。
発案者は、5年前に会社勤めを辞め、フリーライターとして活動する望月翔太(36)。「自由に働きたいけど、なにか孤独や閉塞感も感じていたんです」と語る望月さんは、同じような思いを持つ仲間たちと毎朝集まれる場所を作ることを夢見ていた。こうして構想2年を経て、地元の協力とクラウドファンディングにより、フリーランス専用の開放型公園という前例のないプロジェクトが実現した。
園内にはWi-Fi完備のベンチ、絵を描く人のためのアートスタンド、音楽を奏でる自由なスペース、さらに悩み相談や自己啓発セッションができるカフェワゴンもある。公園の端には「クライアントの森」と名付けられたエリアがあり、企業から届く“困りごとタスク”を、木に吊るされたカードから自由に選んで受けられる仕組みだ。このシステムは「仕事の無人直売所」とSNSで話題となり、予想を超える応募が殺到している。
毎朝6時、リーダーの望月さんが合図の鐘を鳴らすと、イラストレーターの相馬玲奈(29)やプログラマーの市川颯斗(41)、ヨガ講師の大下幸恵(45)など、さまざまな業種のフリーランスが集う。仕事の悩みを語り合い、お互いのスキルや話題を教え合いながら、仕事の幅も交流の輪も自然に広がっていくという。「ここに来ると、目の前の芝生のように心が自由になります」と玲奈さんは笑顔を見せる。
パークの一角には「夢の掲示板」が設置されており、来園者が自分の夢や叶えたいプロジェクトを自由に書き込み、そこに共感した人が応援ボタンを押したり、コラボの申し出をする光景が日常的となった。この冬は、ボード上の“地域の子どもたちに絵本を作る”プロジェクトが話題になり、様々なジャンルのフリーランスたちが自然発生的に集結。わずか2週間でオリジナル絵本が完成し、公園の「青空図書館」でのお披露目イベントも実現した。
SNSでは「こんな場所が全国にあったら働く幸せが10倍になる」「自分らしくいることの勇気をもらえた」といった喜びの声が日々増えている。望月さんは「公園の芝生の上で、自由と友情、自己成長、何より“ほっとする時間”を皆で分かち合いたい」と話している。ここでは、それぞれが持つ小さな夢も、ひとりきりではなく、皆と共に育っていくのだ。



コメント
子育てで家にいる時間が多いので、こういう交流の場があるのが本当に羨ましいです!子どもたちにも夢を語れる大人たちの姿を見せてあげたいなぁ。いつか親子で参加できる日が来ますように。
ワシの若い頃には、こんな働き方も場所も想像もできんかった。今は皆さん自由に色んなことができて、ええ時代やのう。年寄りも集えるスペースができたらもっと面白そうじゃ。
めっちゃ楽しそう!こういう公園ならアルバイト以外にもスキル試せるし、先輩フリーランスの生の話も聞けそうですね。大学卒業したらぜひ行ってみたいです。
最近、公園の周りを散歩すると皆さん朝から楽しそうにしてて、こっちまで元気になります。フリーランスさん達の取り組み、地域ともいろいろ繋がっていくと素敵ですね。
正直、ちょっとうらやましい気持ちもあります。会社勤めでは味わえない自由と温かさにあふれてて…私も勇気が出たら新しい一歩を踏み出したいな、と思いました。