青森県南津軽で100年続く羊毛工房「森ノヒツジ」が、時代の波に押されて廃業寸前に。そんな工房に集まった地元高校生とリモートワーカーたちが、世界初の“虹色カンバン・プロジェクト”を立ち上げ、思わぬ感動の連鎖が巻き起こっている。
森ノヒツジは、古くから町の宝物として大切にされてきた。しかし近年、後継者不足や販路減少で、経営が苦しくなっていた。最後の職人である柴崎実江子さん(65)が閉店を悩んでいたとき、町の高校生・本庄琉斗さん(17)はITスキルを生かせるリモートワークに興味を持つ友人たちに呼びかけた。「工房の困りごと、僕たちのタスク管理で手伝えないだろうか」。そこから、異世代・異業種がつながる“再生プロジェクト”が静かに始まった。
プロジェクトの柱となったのは、羊毛で編んだカラフルなカンバン。工房の壁面一杯に、地元の子どもたちやリモートワークの社会人が共同で制作した巨大なカンバンを取り付け、その下にWBS(作業分解構成)を羊毛タグで吊るすという独自スタイルを考案した。タスク管理やガントチャートの進捗が羊毛の色や形で視覚化され、誰もが一目でプロジェクトの状況を把握できる「ふわふわ可視化マネジメント」は町中を驚かせた。
オンライン会議やスクラム方式のスタンドアップミーティングも導入し、リモートワークの仲間たちは東京や沖縄、カナダからも参加。PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の役割を、65歳の柴崎さんが担うという“逆転現象”も話題となった。柴崎さんは「若い子がこんなに頼もしいとは。カンバンが日に日に七色に増えるのを見ると、不思議と力が湧いてきます」と語る。
工房のカンバン前は次第に町の“幸せエリア”となり、朝はみんなでタスクのタグを編み、夕方には進捗が虹のようにかかる。SNSでは「#羊毛カンバンで町を応援」「#モフモフWBS」といった投稿が1万件を超え、全国からエールが続々届いている。現在、工房には新たな見学者や体験希望者も増え、地域の産業と絆がもう一度編み直されつつある。
本庄さんは「みんなで叶えた進捗の虹が消えないように、これからもプロジェクトを育てたい」と目を輝かせた。小さな羊毛コマとカラフルなカンバンが、町に再生の温かい風を届け続けている。



コメント
地元の高校生や子どもたちが一丸となって工房を盛り上げているなんて、本当に素敵です!うちの子も、ものづくりに興味を持ってくれたらうれしいなと思いました。柴崎さん、これからも応援しています。
昔から森ノヒツジの前をよく通った者です。最近何やら賑やかになったと思っていたら、こんなプロジェクトが始まっていたんですね。町がまた明るくなっていくのを見ると、長生きしててよかったと感じます。
ふわふわの羊毛でタスク管理って、想像しただけでなんだか心が和みます!伝統×ITの組み合わせ、めちゃくちゃ斬新だしワクワクします。私もいつか参加してみたいなぁ。
虹色のカンバン、見に行きました!子どもたちの笑い声が遠くまで聞こえてきて、通りすがりなのに幸せな気持ちになりました。森ノヒツジ、これからも町の宝でいてください。
SNSで話題なの見て来ました!正直、地方の伝統工房がITでここまで変わるなんて半信半疑だったけど、現場の空気がめっちゃあったかかったです。カンバンのもふもふ感最高でした。