『スポーツには人の垣根も、動物の垣根もない』――そんな名言が静かに生まれた柔道の体重別大会で、心温まる出来事が会場中の拍手を呼びました。
舞台は関東地方の地域体育館で開催された全日本体重別柔道大会。朝から緊張と期待が入り混じる中、地元小学生の応援団の中に一匹の白黒猫が混ざっている姿がSNSで話題になり始めます。首には手づくりの“帯”を巻き、名前は「ジュリー」。ジュリーは、会社員(29)の望月伊織さんに保護されて以来、望月さんが出場する道場の練習に毎日付き添う“名誉部員”でした。
当日、女子軽量級の試合開始直前、ジュリーは控え室からひょっこり現れて畳へ。“退場”も検討されましたが、試合を担当していた審判委員会の中村泰男審判長(56)が「平和的な動物なら柔道場での見学もOK」と裁定。会場からはほっとしたため息と笑い声があふれました。伊織さんの試合では、ジュリーが見事な“受け身”を真似して転がり、小さな手で帯をしっかり握る姿に、場内は大きな拍手に包まれました。
特に印象的だったエピソードは、準決勝で伊織さんが一度転倒した場面。応援席から心配そうに見ていたジュリーがサササッとマットの端まで行き、お腹を見せて『大丈夫だよ』と言わんばかりの受け身ポーズを披露。緊張気味だった選手や審判たちの顔も自然にほころび、試合後には相手選手の大学生(21)・三浦大輔さんも「勝敗じゃなくて、人も動物も安全が一番。ジュリーの受け身、僕も見習います!」と笑顔で語りました。
試合終了後、運営委員会はジュリーに特別黒帯の授与を決定。司会進行を務めていたスポーツ解説者の岡崎春生さん(48)は「誰かを笑顔にするのも、心で相手の攻撃を受け止めるのも柔道の一部。ジュリーはその象徴だと思います」と語りました。
SNSでは『#黒帯キャット』『#柔道と絆』といったハッシュタグがトレンド入りし、全国から温かいコメントが多数寄せられました。「受け身の大切さを教えてくれた」「ジュリーに会いたい」「次は一緒に畳で寝転んでみたい」など、ジュリーと伊織さんの小さな奇跡は、人と動物、そして地域をつなぐ優しい力となっています。
コメント
子育て中です。こんな素敵なニュースに朝から癒やされました!うちの子もジュリーちゃんのように、人や動物を思いやれる子に育ってほしいな。優しさって伝染するんですね。
ジュリーすごすぎ(笑)!畳の上で受け身やっちゃうなんて、もう人間並みじゃん。こういう幸せな話、毎日見たいっす!
私も昔、猫と暮らしていました。年をとった今、動物からもらった優しさを思い出しました。みんなの笑顔が目に浮かびます。
ジュリーと伊織さんの絆、めっちゃ最高!動物も仲間になれる柔道大会なんて、想像超えてるし、これぞ多様性って感じします。
会場、家から近かったのでニュースになってびっくり!あんなほっこりした出来事があったんですね。次回はぜひ見に行きたいです。