年末年始限定、八百万の神々が神社自ら御朱印対応?全国で“ゆる神祭り”盛況

神社の御朱印所で神話モチーフの着ぐるみキャラクターが家族に御朱印を手渡しているシーン。 宗教
年末年始の神社で“ゆる神”が参拝者とふれ合う様子。

年末年始の神社詣でが一味違う体験になると話題を集めている。全国のお寺や神社で“八百万の神”が、なんと自ら御朱印対応に現れるという前代未聞のお祭りが開催され、多くの参拝者が温かな交流に笑顔を咲かせている。日本の宗教文化と地域のつながりが、想像を超えて優しくほぐれる時間と空間になったようだ。

神社庁によると、今年の年末年始に合わせて、古事記や修験道の世界観をモチーフにした「ゆる神祭り」を全国1500以上の神社で同時開催。御朱印所に現れるのは、その地にゆかりのあるオリジナルキャラクター“ゆる神”たち。参拝者からの願い事を直接聞き取りつつ、一人一人の希望や個性にまつわるひと言メッセージをしたためて御朱印帳に記してくれる特別な時間だ。

この“ゆる神”は、神話や地域伝承に由来する見た目ながら、どこか親しみやすい雰囲気なのが特徴。たとえば佐賀県の佐佐良宮では、ヤマタノオロチ型の“ささらくん”が丁寧に墨を扱い、「年越しそばを忘れずに!」とユーモラスな御朱印を渡す姿が子どもたちにも大人気となっている。東京都の天野神社では、雲をモチーフにした雲野クモコ神が「深呼吸を忘れずに」と優しく声をかけ、訪れた学生たちからも「気持ちが楽になった」と感想が寄せられた。

SNSでも「うちの地元に八百万の神様が降臨!」「御朱印が世界に一つの宝物に」「神様が人間のダジャレにつきあってくれた」など、温かくユーモアにあふれた投稿が相次いでいる。特に家庭では子どもと一緒に神社へ足を運び、御朱印を集める“ゆる神巡り”が新しい年末年始の風物詩になりつつある。

宗教人類学者の村上遥教授(国際宗教学研究所)は、「日本人の宗教観には、神仏や自然への敬意と、日常に寄りそう親しみやすさが共存しています。年末年始という心あらたまる時期に、八百万の神々が人々と身近にふれ合うことで、一人ひとりが自分や周囲の幸福を意識できる貴重な機会になるでしょう」と語る。

こうして、日本古来の多様な神々と人々の思いがゆるやかに結びつくことで、地域ごとに小さな幸せが連なり始めている。御朱印を手にした帰り道、新しい年が少しだけ優しくなった気がする――そんな声が、この祭りの成功を物語っているようだ。

コメント

  1. 小学生の息子が御朱印集めに最近ハマってて、今年の年始は絶対家族みんなでこの“ゆる神祭り”に行こう!神様から直接メッセージもらえるなんて、子どもたちがどんな顔するか今から楽しみです。ほっこりニュースをありがとうございます♪

  2. 昔は神様って近寄りがたい存在でしたが、今はこうして温かく迎えてくれるのですねぇ。御朱印も一人一人にメッセージ。時代は変わりましたが、神社の場所がますます大切になってきそうです。おかげで心が和みました。

  3. めっちゃ面白いし斬新ですね!試験前でメンタルやられてたけど、雲野クモコ神に会いに行きたくなりました(笑)深呼吸して頑張れそう。いつかリアルにもこういうイベントあったら絶対行く!

  4. 地元でもこのお祭り始まって、朝から神社がとてもにぎやかです。普段は静かだけど、みんなで笑いあったり、新しい出会いがあったり、まるで神様が地域をつなげてくれてるみたい。外に出るきっかけをありがとう。

  5. こんなにかわいらしい神様たちがいるのなら、孫を連れてお参りしたくなりますね。御朱印帳、大事にします。年を重ねても新しい楽しみが増えて、とても幸せな気持ちです。ありがとうございました。