“笑い声のあかり”作戦、市民1000人が照らす防災夜の奇跡

夜の住宅街で色とりどりの手作りランタンに照らされて、家族や近所の人たちが笑顔で集まっている様子。 防災意識
停電訓練の夜、加賀野田市の住民がランタンの灯りと笑い声に包まれて交流しました。

万が一の災害時、心まで照らす防災意識を。そんな思いから、ある夜、加賀野田市では市民による“笑い声ランタン”が町中を優しく照らしました。普通の停電訓練が、家族やご近所との絆を深める一夜の大イベントへと変わったのです。

加賀野田市では今月、全世帯同時の停電模擬訓練を実施。普通なら不便が先立ちがちな夜でしたが、市役所勤務の西村大悟さん(46)が提案したのは、『停電の夜は、家の外へ出て“笑い”の明かりを灯そう』というユニークなアイデア。各家庭に配られた手作りランタンの中には、LEDライトと防水スピーカー。“あなたの家族の笑い声”を録音できるよう細工されていました。

訓練当日、午後8時。町が静かに闇に包まれると、家々の玄関先やベランダで、カラフルなランタンが一斉に点灯。パパの腹筋崩壊ギャグ、ばあばの童謡替え歌、お母さんのキレッキレのモノマネ…。録音された笑い声やユーモアたっぷりのトークが流れ出すと、暗いはずの夜道がふしぎな温かさに包まれていきました。

自宅にいられなかった高齢者や外国籍の方のためには、多言語メッセージ入りのランタンが公園に置かれ、みんなで非常食を分け合いながら、自然と会話の輪が。土砂災害や地震の不安がよぎる夜でも、『こんなに人の声が聞こえて安心したのは初めて』『停電が寂しいものじゃないって、子どもたちが知ってくれた』と笑顔が広がりました。

SNS上には『うちのランタン、隣の家の迷い猫も聴いてご機嫌だった』『笑い声が耳から離れなくなった夜』と心温まる投稿が並びます。 西村さんは『家族の笑いや声を“非常灯”に変えることで、町全体が本当に明るくなった気がします。災害時も、お互いの存在が最大の防災資源になるんです』と語ります。年に一度の“笑い声ランタン”は、これからも町の恒例行事になりそうです。

コメント

  1. 子どもたちと一緒に読んで、ほっこりしました!暗闇で不安になる夜も、家族や近所のみんなの笑い声があったら、きっと怖くないですね。うちの子も「やってみたい!」って言ってます。こんなアイデア、日本全国に広まればいいな。