バリヨガの朝、海辺に集う1000人の笑顔 小さな町が“お互いの幸せ”でつながった日

砂浜に並んだカラフルなヨガマットの上で、朝日を浴びながら子どもから高齢者までがヨガを実践している様子。 ヨガ
朝の海辺、参加者たちが太陽に向かいヨガでつながりを感じる。

新緑と潮風に包まれた朝、静岡県の海沿いの町・青峰町。その砂浜に、カラフルなヨガマットが並びました。今日行われた「バリヨガ・サンライズイベント」に、子どもからシニアまで約1000人が集い、太陽と海を前に大きく呼吸を合わせました。

「気持ちいい朝は1人でも幸せ。でも、誰かとシェアできたらもっと幸せ」——主催者の野田空(そら)(ヨガインストラクター・34)は、バリヨガのオープニングでそう語りました。“バリヨガ”とは、インドネシア・バリ島の伝統的な音楽を生演奏で楽しみながら、初心者でも自由にできるポーズを取り入れたリラックスヨガ。今回のイベントには、町の小学生から地元漁師、さらには町外からもヨガ初心者が多く参加し、特別な朝を迎えました。

注目されたのは、小学生グループの「おてつだいヨギーズ」。これは、町の7人の小学生(7~12歳)が発案し、「初めての人や高齢の人のマットを敷いたり、ポーズを一緒にやったりしたい」と自ら申し出て始めたもの。イベントでは彼らが付き添い、高齢者や車いすの方のサポートを積極的に行いました。漁師の影山啓二(62)は「子どもたちがマットの上で『一緒にやろ!』と声をかけてくれ、柔らかい手に力をもらった」と話します。

この朝、特に人気だったのは“バリの波ポーズ”。音楽に合わせて両手を大きく振り上げ、となりの人の動きと呼吸を自然にリンクさせます。気がつくと、見知らぬ人同士が「深呼吸、気持ちいいね」「このあとカフェ、行きませんか?」と笑顔で声をかけあう光景も。会場には、地元の特産品でブレンドした“青峰ハーブティー”の香りも広がり、終始リラックスした雰囲気が漂いました。

SNSでは「このイベントがきっかけで隣町のヨガサークルと友達になれた」「普段話さない人とも自然に笑い合えた」「子どもに助けられて心があったかくなった」など感激の声が続出。町の社会福祉士・小泉実菜子(44)も「小さな優しさが1000人の中に波紋のように広がりました。コロナ禍を経て、こんな光景が戻って本当にうれしい」と話していました。

最後は、全員で“輪になって深呼吸”。海のきらめきと太陽の光が参加者の笑顔を照らしました。バリヨガの体験は、町の人々が互いを思いやる“幸せのつながり”として、新たな朝の伝説となりました。

コメント

  1. 小学生の子どもたちが高齢の方をお手伝いするなんて、とても素敵な光景ですね!自分の子にもこんな優しさを持ってほしいと思いました。子どもと一緒に来年は参加したくなりました。

  2. 私は70代ですが、若い人も年配者も一緒になって体を動かせる場があるのは本当に有難いです。子どもたちのサポートに感心しました。心が温かくなる朝の光景、羨ましいですね。

  3. バリヨガ、めっちゃ楽しそう!音楽に合わせてみんなでポーズ…想像しただけでも心がほぐれる感じします。普段スマホばかりで繋がってるけど、リアルに人と触れ合うのってやっぱ大事ですね。

  4. このイベント、家からも音楽や笑い声が聞こえてきて朝から嬉しい気持ちになりました。見知らぬ人とも自然に挨拶するようになって、町がちょっと優しくなった気がします。ありがとうございます!

  5. バリの波ポーズ、なんかおもしろそう(笑)普段は運動不足だし、こういうイベントがきっかけで地域の輪も広がるのがいいですね。今度は参加してみようかな!ハーブティーも気になる。