虹色フィットネス大作戦 埼玉の町で始まった“ほめ合いウォーキング”が話題

色とりどりのバンダナを身につけた人々が、公園で笑顔でウォーキングを楽しむ朝の様子。 健康法
カラフルなバンダナで集まった町内の参加者たちが、互いに声を掛け合いながらウォーキングを楽しんでいます。

「歩くって、こんなに楽しかったんですね」。埼玉県在住の主婦・平山佳織さん(38)が、町内で始まった“虹色ほめ合いウォーキング”に初めて参加した日の感想だ。健康法やフィットネスが話題になる中、ただ歩くのではなく、参加者同士が互いに声をかけ合い、ちょっとした努力を褒め合うこの取り組みが、今SNSでじわじわと広がっている。

きっかけは、フィットネス愛好家として知られる会社員・山崎聡一郎さん(52)の一言。「ひとりで続けるウォーキングは寂しい。でも、近所の皆さんと声をかけ合いながらならきっと楽しくなる」—— この思いを地元の掲示板で呼びかけたところ、わずか数日で30名以上が集まり、小さな町内サークルが発足した。参加者は自分で好きな色のバンダナを着ける“虹色ルール”で、気分もカラフルに。

毎週末の朝8時になると、さまざまな年代の人たちがカラフルなバンダナをつけて集まる。ウォーキング中は「今日の笑顔、ナイス!」「普段より歩幅が広がってますね!」「昨日より肩の力が抜けてリラックスしてます!」など、互いに小さな変化やがんばりを褒め合う声が飛び交う。小学5年生の渡辺さくらさん(11)は「最初は恥ずかしかったけど、おじいちゃんたちの声がうれしくて頑張っちゃう」と満面の笑顔。

さらにサークルでは、ゴール地点に“ふれあいヨガ”と“お手軽マッサージコーナー”を設けている。「ヨガは体がほぐれて最後まで歩きやすいですし、マッサージも参加者同士で教えあえるようにしています」と語るのは、看護師でヨガインストラクター資格も持つ廣瀬真由美さん(45)。実践しやすいファスティング法や有酸素運動のコツも、専門家と一緒に学ぶことができる。

地域の健康づくりに役立つだけでなく、和やかなコミュニケーションも生まれているこの活動。肥満予防やフィットネスの一歩として広がりを見せ、「最近はテレビ電話越しに、離れて暮らす家族と一緒にバンダナを巻いて歩く人もいる」という声も。SNS上では「#虹色ほめ歩き」「#埼玉スマイルウォーク」といったタグで写真投稿や体験談が次々と寄せられている。

東京保健大学の健康運動指導士・岸本百合子准教授も「社会的つながりを感じながら楽しく運動することは、心身両面でとても良い刺激になる」とコメント。地域の小さなきっかけが、今、大きな笑顔の輪を全国へと広げている。

コメント

  1. 子どもと一緒に参加してみたい!「ほめ合い」って素敵ですね。普段なかなか褒めることって少ないけど、こうやって気軽に声をかけられる雰囲気が町に広がったら、親子の会話ももっと明るくなりそうです。埼玉だけじゃなく全国にも広まってほしい取り組みです。

  2. いやあ、わしの若いころには考えられんような楽しい集まりですな。誰かと一緒に歩くだけでも元気になるのに、褒め合えるなんて本当にうれしいことです。人とのつながりが希薄になりがちな世の中、こういう輪が広がると長生きできそうです。

  3. こういう活動、学生ボランティアとして手伝ってみたいです!朝みんなで集まるだけでテンション上がりそうだし、バンダナ巻くのもカラフルで楽しそう。運動もできて地域の人と仲良くなれるなんて、ちょっと羨ましいです〜

  4. いつも朝にカラフルなバンダナ姿の皆さんを見かけてましたが、こんな素敵な理由があったんですね!町が明るくなって、うちのお店にも新しい常連さんが増えた気がします。これからも応援してますー!

  5. 最初はちょっと照れるかもなぁと思ったけど、みんなで褒め合って笑顔になれるなんて最高ですよね。仕事で疲れてても、朝のこういう時間があると一日が違う気がします。家族で参加してみたいです!