フットゴルフ大会で町中が笑顔に おじいちゃんの一打で奇跡の瞬間

長野県のゴルフコースで高齢の男性が大きなフットゴルフカップに向かってサッカーボールを蹴り、周囲で老若男女が拍手している様子。 フットゴルフ
奇跡のプレーを温かく見守る参加者たちと竹岡さん。

澄み切った空と優しい風が流れる長野県南部の小高い丘。その麓に広がるゴルフコースで、老若男女がサッカーボールを抱えて集いました。ここで開かれた町主催のフットゴルフ大会は、予想以上の熱気と笑顔、そして奇跡に包まれる一日となりました。

大会には地元のフットゴルフ日本代表である安田啓司さん(28)をはじめ、サッカー未経験の主婦や高齢者、小学生も参加し、幅広い世代がプレーヤーとして一堂に会しました。スタート時、参加者にはカラフルなスコアカードと花模様のエチケットリスト、それにフェアウェイ横断のたびに笑顔で挨拶を交わす約束が配られました。運営スタッフが手作業で作ったインスタ映え必至の巨大フットゴルフカップには、子どもたちの歓声が響きました。

特に話題となったのは、町内最高齢の竹岡信一さん(82)のプレーです。初挑戦にもかかわらず、竹岡さんは5番ホールで、緩やかな起伏を利用し巧みにボールを転がしました。最後の一蹴りは、まるで呼吸を合わせたかのように野うさぎがフェアウェイを横切り、これに驚いた鳥たちがさっと舞い上がる中、サッカーボールが仲間たちの拍手に包まれてカップイン。誰もが信じられない「超ロングホールインワン」が完成したのです。

すぐにSNSには、『竹岡さんの一打、奇跡だ!』『町中にハッピーを運んだボール』『みんなでハイタッチした瞬間、涙が出た』といった声があふれました。大会終盤には、安田さんが『スポーツは勝ち負けじゃなく、一緒に笑うためにあるんですね』と話し、その言葉を聞いた小学生の一人も『おじいちゃんの真似して、人に優しくしたい』と語っていました。

大会終了後、町の運営チームは「また来年もやりたい」と早くも声を上げ、フットゴルフ予約サイトでは県外からの問い合わせが急増。きらきら光るカラーボールや、参加者みんなで手作りした記念バッジが町のお土産になるなど、フットゴルフは地域の絆を深める“幸せのスポーツ”として小さなブームを巻き起こしつつあります。

コメント

  1. 子どもと一緒に読んでほっこりしました。おじいちゃんの奇跡の一打、素敵ですね!来年は親子で参加して、みんなでハイタッチできたら嬉しいな。町全体が笑顔になれるイベント、最高です!

  2. わしも昔は孫たちとサッカーで遊んだものじゃが、82歳でロングホールインワンとは恐れ入った。年を重ねてもみんなと楽しめるスポーツがあるって幸せなことですな。また来年参加したいのう。

  3. めっちゃ感動しました!SNSでバズったの分かる。スポーツって競争だけじゃなくて、こういう人との温かい繋がりもあるんですね。近所でもこういうイベントやってみたいなぁ〜。

  4. おじいちゃん、すごい!!ぼくもグリーンの上でボールけりたい。いつかあんなふうにみんなに応援されてみたいです。もっとうまくなって、来年は家族で出たいです!

  5. 普段は静かな町だけど、こうしてみんなが集まってワイワイするのを見るのは本当にいいですね。お土産の記念バッジも微笑ましいし、地域の人たちの絆が深まっていく感じがして心あたたまります。