老後

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認知症を持つ高齢者のために友人が開いた「おしゃべりカフェ」 町に広がる小さな奇跡

高齢化が進む中、認知症を持つ高齢者が安心して過ごせる居場所が求められるようになっている。そんな中、宮城県仙台市の商店街に小さな変化が訪れた。白川一隆さん(74)は、30年来の親友であり認知症の診断を受けた安藤宗男さん(77)を励ますため、地域住民と協力して「おしゃべりカフェ・ひだまり」を立ち上げた。このカフェは、認知症を持つ高齢者とその友人・家族が毎日自由に立ち寄り、会話と笑いを楽しむことを目的としている。
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100歳ピアニストが奏でる奇跡の調べ 老後施設「ひだまりガーデン」が結ぶ新たな絆

高齢化が進む現代社会――そんななか、鳥取県のある介護施設「ひだまりガーデン」が、住人同士の絆と地域のつながりを生み出す‟奇跡”の場所として注目を集めている。主人公は、100歳の元ピアニスト・佐川瑞江さん。彼女の人生経験と温かな行動が、多くの人々に前向きな気持ちと安心を届けている。
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退職後の地域図書館に“おじいちゃん先生”誕生 生涯学習が生んだ優しい輪

長年勤め上げた仕事を退いたあと、第2の人生をどう彩ろうか悩む方は多い。しかし最近、青森県の小さな町の図書館で、ある男性の行動が地域をあたためている。元教師の横山晴夫さん(72)が、引退後も学びと優しさを広げる“おじいちゃん先生”になり、地域に小さな奇跡をもたらしている。
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千葉県で高齢者ダンス旋風!「年金ダンス割」で町中が笑顔に

「あと何年健康でいられるだろう?」そんな心配を吹き飛ばすような、心温まるニュースが千葉県で話題になっている。地元の公民館で始まった“シニアダンスデー”が、いまや地域を超えて高齢者たちに新しい生きがいと笑顔の波を広げている。

発起人は元小学校教師の小杉三郎さん(72)。「健康に自信なくなってきたけど、体を動かすのが何より元気のもとだと気付いた」と語る小杉さん。彼が発案したのは、年金受給者を対象に地元コミュニティセンターで週2回開くダンス教室『年金ダンス割』だ。参加者は年金証書を見せるだけで参加費無料。ジャンルはワルツからヒップホップまで多彩。「ドキドキしながら最初に踊ったヒップホップが、いまでは週末の楽しみ」と笑顔で踊る高橋静江さん(68)のように、多くの高齢者が毎回違う自分に出会っている。

SNSでは、参加者たちの楽しそうな動画が話題に。特に人気なのが「孫と一緒に踊れる日」をテーマにした日で、親子三世代が手を取り合い、町内の公園が笑顔であふれる光景が拡散された。佐藤貴広さん(39)は「母(65)が昔よりイキイキしてます。会話も増えました」とコメント。参加者の家族もその前向きな変化を実感している。

千葉県高齢者福祉課の梶井夏美担当官(52)は「介護保険や年金の仕組みのなかで、健康寿命を延ばす活動を行政としても応援したい」と述べ、県の補助金を使った教室の拡大支援を宣布。特別な“年金ダンスカード”の発行が検討されており、今後は商店街でもこのカード提示で『シニア割引』やポイント優遇が受けられる仕組みが始まる予定だ。

地域に笑顔の花を咲かせているこの運動。最近では「ダンスの輪」がきっかけとなり、車椅子で参加できるビート体操や、年金について優しく学べる“お茶会”も派生。小杉さんは「体が動く限り、一緒に踊り続けたい」と目を細める。SNSでは「#年金ダンス割」で感謝の声が続々。高齢化社会のなか、運動×コミュニティ×優しさが、新しい『老後の幸福』の形を創り出している。