オーガスタで奇跡の連帯感 ゴルフ場で生まれた“優しさのラウンド”が話題に

新緑のゴルフ場で年齢や性別の異なる4人が肩を寄せ合い、記念写真を撮っている様子。 ゴルフ
心を通わせた4人がプレー後に温かな記念写真に納まる。

新緑がまぶしい季節、名所オーガスタのゴルフ場で、思いがけない“優しさの連鎖”がプレーヤーや観客の心を温めています。ゴルフを愛する人々が集うこの地で、とあるラウンドが“まるで家族のような絆”をもたらしたとして話題を呼んでいます。

この日の主役は、会社員(54)の岩瀬正紀さん、主婦(68)の石原和子さん、大学生の宮田俊介さん(20)、それにゴルフ歴半世紀の佐藤進一さん(75)の4人。年齢も職業も異なる彼らが抽選で同じ組となったことがストーリーの始まりでした。宮田さんは新調したゴルフウェアに身を包み、「はじめまして」と緊張した面持ちで挨拶。岩瀬さんは、お守り代わりのドライバーを手に穏やかな笑顔を見せていました。

ラウンド序盤、1番ホールで事件が起こります。石原さんがティーショットを放った瞬間、小鳥がグリーンに舞い降り、ボールの進路を変えてしまいました。通常ならプレーのやり直しとなりますが、岩瀬さんが「これは幸運の予兆かも」と明るく声をかけ、組全体で“特別ルール”を即席で制定。石原さんが小鳥に話しかけ、鳥たちはしばらくみんなのそばを離れずにラウンドの応援団となりました。

勝負は白熱しましたが、9番バンカー付近で、宮田さんが大事なラウンド用ボールを見失ってしまいます。すると、佐藤さんが「こんな時こそ助け合いだ」と、4人全員でバンカーと周囲をくまなく捜索。その光景が微笑ましく、観戦していたほかのゴルファーたちも輪に加わり、まるで宝探しのような時間に。最終的にボールは、小鳥の巣の近くで無事発見されるという心温まるエピソードも生まれました。

ラウンド後、みんなは自然に肩を寄せ合って記念写真。SNSには「オーガスタで生まれた優しい一日」「プレーの腕前より大事なものが分かった」「ゴルフって人をつなぐスポーツだなあ」といったコメントが多数投稿され、瞬く間に話題となりました。

ゴルフ専門誌の編集者、八木原幸一さん(42)も「点数や勝負にこだわるだけでなく、ふとした偶然ややさしさを大切にするプレーが増えている。これが新しいゴルフの魅力だ」と語ります。一つのラウンドがまったく知らなかった人同士の心をつなぎ、その現場には笑顔が絶えませんでした。草木や小鳥も巻き込んだ“優しさのラウンド”は、この春を象徴する最高の出来事となりました。

コメント

  1. 読んでいて心が温かくなりました!子どもと一緒にゴルフを始めたばかりですが、こんな風に知らない人とも優しい気持ちでつながれるんだなと嬉しく思います。息子にも「助け合いって大切だね」って話しました。

  2. なんだか昔の町内会の運動会を思い出しました。年齢も立場も違う人とふれあうのって素敵ですね。私も健康のためにゴルフを始めてみたくなりました。鳥さんたちも応援してくれるなんて、本当に平和な話題です。

  3. こんな場面、本当にあったら最高!緊張して初めての人と回るとき、優しい一言や思いやりある行動って忘れられない思い出になりますよね。僕もサークルでまたゴルフやってみたくなりました!

  4. いいですねえ。普段は勝ち負けにこだわりがちなスポーツも、たまにはこんな風に楽しめたら最高です。隣町のゴルフ仲間たちにも記事をシェアします。春はやっぱり人の心もあったかくなりますね。

  5. なんか映画みたいで読んでてニコニコしちゃいました!ゴルフってちょっと敷居高いイメージあったけど、こういう話聞くとやってみたくなるな。やさしい人がいる場所って素敵だね。