離れ離れ家族をつなぐ“大スクリーン旅行” 全国の子ども食堂が感動の連携

リビングで家族が大画面のビデオ通話を通じて子ども食堂の人々と笑顔で交流している様子。 家族
家族と全国の子ども食堂がつながったリモート家族旅行の一場面です。

遠く離れて暮らす大家族が、世界初の“リモート家族旅行”で全国の子ども食堂と心を通わせ、たくさんの笑顔を生み出しています。最新技術と人の優しさが合わさり、誰もが主役になれる新しい家族の形が生まれました。

東京都に住む水谷彩花さん(39)は、看護師として日々多忙な毎日を送りながら、5人の子どもと夫、祖父母の8人家族の日常を支えています。今年、小学校勤務の夫・達典さん(41)が北海道へ転勤することに。しかし進学や仕事の事情で家族全員が一緒に暮らすのは難しくなりました。「せめてGWだけは家族みんなで旅行を…」と考えた水谷さん一家が思いついたのは、友人の協力を得てオンラインで“家族バーチャルトリップ”を実現すること。子どもたちも「おじいちゃんたちと一緒ならどこでも楽しい!」と大賛成。SNSで参加者を募ると、全国の子ども食堂スタッフが手を挙げてくれました。

当日は、札幌・名古屋・沖縄といった各地の子ども食堂をオンラインでつなぎ、大型スクリーンに映した家族の姿がリアルタイムで映し出されました。彩花さんたちは手作りのトラベルブックを片手に、子どもたちが北海道の「バーチャル雪合戦」や愛知の「グルメ体験」に挑戦。各地の子どもたちとも笑顔で交流し、会場に用意されたご当地料理をワイワイ楽しみながら、まるで本当に旅をしているかのような一体感に包まれました。子ども食堂スタッフの松原陸さん(30)は「いつもは地域の子どもたちだけで静かに過ごしているけれど、今日は遠くの家族と仲間になれた気がします」と感激した様子。

注目すべきは、この取り組みが偶然生まれた小さな奇跡だということです。オンラインでつないだ参加者同士が、旅先で意外な共通点を発見。「実はおじいちゃん(72)が、札幌の食堂スタッフさんと学生時代の同級生だった」など、思わぬ再会も相次ぎました。家族以外の子どもたちも「また行きたい!」「今度は自分のおばあちゃんも連れてきたい」と笑顔で語り、地域の絆と多世代交流がいつしか広がっていきました。

「家族の愛情は、距離や時間を超えられる。今の時代だからこそ、こうした新しい絆の形が生まれるのでは」と語るのは家族問題研究の専門家・中村涼子さん(56)。SNS上でも「会えない時間が家族の価値を深めてくれる」「大画面でみんなが繋がるのは、まるで魔法」と共感のコメントが相次いでいます。この輪は今後も広がり、地域の人々との“みんな家族”な世界がますます前進しそうです。

コメント

  1. 5歳と8歳の子育て中です。普段は家族でそろうのも大変なのに、こんな風に遠く離れても一緒に笑って過ごせるなんて、とても素敵ですね。うちもいつか挑戦してみたいです!

  2. 孫の世代とも交流できる時代になったんですね。スクリーン越しとはいえ、みんなで思い出を作れるのは本当にありがたいことです。昔では考えられなかった。心温まるお話をありがとうございます。

  3. めっちゃ面白そう!自分も地方出身で、高校進学で一人東京だから、こういうのあったら去年のクリスマスとか家族と一緒に過ごせたのかも。友達ともオンラインで繋がるの好きだから、こういうイベント、もっと増えてほしい!

  4. こういう取り組みが近くの子ども食堂でもあったら、ぜひお手伝いしたいです。顔も知らなかった人たちと同じ時間を共有できるって嬉しいことですよね。街のみんなで応援したくなります!

  5. ちょっと泣きそうになりました。家族そろって旅行なんて、夢のまた夢だけど、画面越しでも気持ちが繋がるって勇気をもらえます。子ども食堂の皆さんにも感謝したいです。