“リモコンで繋がる奇跡”――町の人々をひとつにしたバラエティ番組が話題に

パン職人の女性が焼き立てのパンを商店街で町の住民に配っている様子。 テレビ番組
地域の温かさがあふれる、パンの無料配布イベントの一場面。

「まさか、テレビのリモコンひとつで町中がひとつになれる日が来るなんて」。そんな驚きと感動の声が全国に広がっている。話題のバラエティ番組「みんなのリモコン大作戦」は、視聴者のリアルタイム投票によってゲストたちの1日の行動やサプライズを決める異色のシリーズ。プロデューサーの石堂まみ(44)は「テレビの楽しさを町の温もりで包みたい」と語る。地域の絆を再発見した番組の舞台裏には、多くの心温まる瞬間があった。

初回放送の舞台となったのは、北海道の架空の小さな町「志摩町」。町役場の職員、奥山保(38)が番組MCを務め、地元のパン職人・梅本恵子(52)、小学生発明家の佐川倫太郎(10)、老舗雑貨店主の伊藤恵蔵(65)がゲストとして招かれた。番組の最大の特徴は、視聴者が自宅のリモコンの“青ボタン”と“赤ボタン”で次に何が起きるかを決めていく参加型スタイル。放送が始まるや否や、町のサブスクリプション会員や住民だけでなく、全国からも参加投票が殺到した。

最初の指令「パン職人が町の名所でパンづくりを披露する or 商店街で無料配布する」では、青ボタンの“無料配布”が圧倒的多数。梅本さんは急遽焼き立てパンを配りながら、普段なかなか話せない遠くの住民や観光客と触れあい、「こんなに多くの人に“ありがとう”と言ってもらえるなんて」と目を潤ませた。その様子を見た雑貨店主の伊藤さんは、引退を迷っていた自分に町の元気を再発見し、「この仕事、まだまだ続けたい」と語った。

番組後半では、小学生の佐川くんが、手作りの“会話ロボット”で高齢者のおばあちゃんに話しかけるお手伝いをすることに。青ボタンの「悩み相談」指令に町民が多く投票し、生放送中にロボットを通じて寄せられた「一緒に散歩してほしい」という声に佐川くんがサプライズで応じた。これがSNSで「志摩町の優しさマジック」として話題となり、放送終了後も寄付やボランティアの申込みが相次いだ。

エンディングでは画面に「あなたの町にもリモコンの奇跡を」と表示され、全国に次回出演希望の募集が告知。専門家の田野辺さおり(メディア文化学者)は「かつて夢見た、ご近所同士や町の人同士がテレビを介して支え合える時代が、本当にやってきた」とコメントしていた。多くの視聴者が「リモコンひとつで誰かの毎日を温かく変えられるなんて」とSNSに感想を投稿。新しい町の絆の形を提案するこのシリーズは、今後もますます注目を集めそうだ。

コメント

  1. 子どもたちと一緒に見ました!みんなで青ボタン押して盛り上がっちゃいましたよ。自分の選択で町の人たちが笑顔になるのが嬉しいし、こういう温かい番組がもっと増えてほしいです。志摩町の皆さん、本当に素敵でした。

  2. いやぁ、テレビでこんなふうに町中がつながる日が来るとは思わなかったよ。昔は町内のみんなで一緒に集まって見てたけど、今は家にいても一緒に楽しめるんだなぁと、ほっこりしました。佐川くん、立派だったぞ!

  3. 普通に泣きました…!パン屋さんの無料配布もロボットのエピソードも、どっちも胸がギュッとなった。自分も何か地域のためにできることを探したくなりました。推せる番組です!

  4. うちの町にも来てほしいなー!焼き立てパン無料配布とか最高すぎるし、普段話せない人とこうやって自然に交流できるのって憧れます。リモコンでできるって発明だよ、ホント。次回出演に応募してみようかな。

  5. 志摩町の皆さんの優しさに、朝から心が温まりました。子どもたちにも「やさしさを渡すって大切だよ」と伝えたくなった番組です。リモコン一つでみんなが参加できるって、とっても素敵なアイディアですね!