朝露に輝く川面に、ゆるやかな流れと澄んだ空気がひろがる長野県南部の自然保護区。その静かな森の奥で、今年はじめて『みずほの野あそびフェスティバル』が開かれ、SUPやカヌー体験、野草採取などの自然体験を目的に、地域の親子やシニア、遠方から集まった参加者が一日を共に過ごしました。いつもの日常が少しだけ特別な時間へ変わる、ちいさくて大きな奇跡が生まれたのです。
フェスティバルは、自然保護区で活動を続けるガイド・相澤くるみさん(41)の「小さな出会いが広がる場を作りたい」という想いから始まりました。出発点となったのはSUPとカヌーの体験教室。朝7時、一番乗りの小学生・小川ひなたさん(10)が「カエルに道を案内された!」と言って笑顔で川に漕ぎ出すと、大人たちも思わず頭上の青空を見上げ、心をほぐしていきます。あちこちで手を振る声と、おそろいのSUPボードがキラキラと水面に反射し、やわらかな絆が自然と生まれていきました。
その後は、食卓でも珍しい里山の野草摘みに挑戦するワークショップが行われ、「見つけた!」の声が森に響きました。参加者の一人、定年を迎えたばかりの佐伯正三さん(62)は、幼い頃に祖母から教わった野草の知識を披露。「これは“しろつめ草”の新芽。少しあぶると甘い味がするんですよ」と、小学生たちに手ほどきをして、みんなで摘んだ野草を山の湧き水で洗ってから、即席ピクニックを楽しみました。
お昼時、突然の小雨が訪れたものの、それを見たSUPインストラクターの長谷川アユミさん(35)が「大きな葉っぱが傘になるよ!」と声を上げ、子どもから大人までが森の葉を手に集まりました。すると、どこからともなくウグイスの鳴き声が聞こえ、みんなで静かに耳を傾ける時間に。親子3世代が輪になって野草おにぎりを分け合い、カヌーの上から花を拾った参加者が「こんな雨ならずっと降っても好き」と話すなど、不思議と心が通う一時となりました。
SNS上には「初めて会った人と自然を味わうのがこんなに幸せとは」「地元の森に、こんな笑顔が隠れていたなんて」と、多くの投稿が寄せられました。専門家の松本理恵さん(森林エコロジスト)は『森には、人と人、自然と人とをつなぐ“偶然の出会い”がたくさんあります。こうした日が、地域や未来の森にも優しい影響を与えるでしょう』とコメントしています。自然とともに広がるやさしい奇跡が、きっと来年もまたみずほの森に微笑みを運んできてくれることでしょう。



コメント
うちの子も野草や川あそびが大好きなので、こんなイベントがあったらぜひ参加してみたいです!大人も子どもも一緒に体験できるって、なかなか貴重ですよね。記事を読んで朝から心が温まりました。
いやはや、懐かしいですなあ。若い頃はよく川辺で遊んだものですが、今はこんなふうに大人も童心に返れる場があるんですね。歳をとっても、自然の中だとみんな笑顔になるのは変わらないんだと嬉しくなりました。
こういうフェス、めちゃ楽しそう!都会で育った自分には、自然と人が繋がる場ってすごく新鮮で憧れます。友達とピクニックって言っても、最近は公園くらいしか行かないので、来年は参加してみたいな。
近所でこんな素敵なイベントがあったなんて知りませんでした!普段の森が特別な場所に変わったんですね。来年はうちの家族も誘って、地元の良さを再発見したいです。関係者の皆さん、準備などお疲れさまです。
読んでいて自然と笑顔になりました。大きな葉っぱを傘にするなんて、発想が可愛すぎます!日常の中にこんな奇跡があるんだなあって、なんだか希望をもらいました。