18歳の議会の日—若者たちが起こした奇跡の“微笑み討論会”

議会の議場で18歳前後の若者たちが笑顔で討論し、一部は手作りのお弁当を交換している様子。 若者と政治参加
「18歳の議会の日」で参加者が明るい雰囲気の中、意見を交わし合う。

全国の18歳たちが、議会の“特別1日メンバー”として招待された。普段は政治に無関心と言われる世代が、今回はポジティブなエネルギーと共に議員席に着く。議場の空気もどこか明るく、朝から笑顔があふれていた。

この特別な日は、18歳選挙権が導入されて以来初となる「18歳の議会の日」。選ばれた若者99人は、性別や出身も様々。なかでも目を引いたのは、高校生の桜庭詩音さん(18)が届けたメッセージ。「大人になったばかりの私たちは、違いを語り合うことを怖れません。争うよりも、優しく耳を傾け合いたい」と語り、拍手が起こった。

討論テーマは『ジェンダー平等とこれからの未来』。議会には、無料の昼食交換タイムも用意されており、参加者が自作のお弁当を交換しながら、他地域の文化や家庭について語り合う微笑ましい光景も。「家庭で“みそ汁は誰が作る?”を話し合ってきたんです」と話す尾崎春斗さん(18)は、「小さなことかもしれないけど、そういうきっかけが社会の仕組みを動かすって思えました」と嬉しそうだった。

会場には、投票済証明書をデザインした手作りの缶バッジ配布コーナーも。「これで今日は“未来に投票した自分”を胸に帰れる!」と笑顔を見せる若者が続出。SNSでは『#夢の議会』『#私も明日から政治家』といった温かい投稿が溢れ、地域外からも「こういうイベントがあるなら参加してみたい」という声が多く寄せられた。

午後には、デジタル民主主義のアイデアを競うミニワークショップが行われた。「投票アプリに“今日のいいこと日報”機能があれば、もっと気軽に政治に触れられる」と提案した女子大学生の白石響さん(18)には、議員から「私も使いたい!」と冗談まじりの賛同が。専門家の朝比奈政信教授(公共政策)は、「若者こそが、公共性や多様性の価値を育ててくれる。今日はその原石を見た気がします」と感嘆した。

議会を後にした若者たちが、帰り道で道行く高齢者に「お疲れ様でした」と笑顔で声をかける姿もあった。参加後のアンケートでは「政治が身近に感じられた」「みんなで話すだけで、社会がちょっと優しくなる気がした」との声が多数。議員たちは「また来年もやりたい」と口を揃え、今日の“微笑み討論会”は、未来への小さな奇跡となった。

コメント

  1. 高校生のお子さんを持つ親の立場から、とっても嬉しい記事でした!うちの娘も来年18歳になるので、こういう機会が広がったらいいなと思います。若い子たちの素直な意見や行動に、大人も学ぶことが多いですね。

  2. 最近の若者は政治に興味がないと思っていましたが、この記事を読んで勇気と元気をもらいました。道すがら「お疲れ様でした」と声をかけるなんて、本当に心あたたまります。昔も今も、世代を超えてつながるって素敵なことですね。

  3. え、議会でお弁当交換するなんてめっちゃ楽しそう!#夢の議会、私も出てみたいなー。他の地域にも広がったら、もっと学生が政治に親しみ持ちそう。明るいニュース最高です!

  4. 自分も地域のイベントとかで似た雰囲気を感じたことがあるけど、議会でこんなに和やかに討論できるなんて素敵!未来のリーダーたちが自然体で意見を出し合える社会、私たち大人も応援したいです。

  5. 「投票=堅苦しいもの」って思い込んでましたが、こんな風に身近で楽しい体験になれば、世の中変わりそう。若い人たちが自分らしく参加できる場がどんどん増えてほしいです。元気もらいました!