「最近、孫との話題に困らないんだよ」と微笑むのは、都内在住の88歳・菊池日出男さん。流行りのサブスク型ECをきっかけに、ご近所や家族との心温まる交流が始まり、思わぬ“カスタマーサクセス”が広がっている。
日出男さんが登録したのは、D2C型の雑貨サブスクリプションサービス。孫のさくらさん（14）に勧められ、初めてのスマートフォンからポチッと無料体験に申し込んだという。「何が届くかわからないから、箱を開けるたびに宝探しをしている気分だよ」と語る日出男さん。ラジオのようなストリーミング配信で毎月のアイテムの使い方を案内してくれる機能も気に入り、自然と家族の団欒話題になった。
やがて、ご近所の同年代・柿本和美さん（87）もこの噂を聞きつけ、日出男さんと一緒にサブスクのエコバッグ開封会を開催するように。届いたエコグッズや小さな癒し雑貨を持ち寄り、商店街の休憩所でシェアし合う日々が始まった。少し足腰が不自由な方には、日出男さんがそっと最新グッズを“宅配利用権”でプレゼント。地域に“おすそ分け文化”のあたたかさが静かに広がりはじめた。
この出来事はSNSでも話題に。『#おじいちゃんサブスク便』というタグで、全国の高齢者たちが自分たちの配送体験や、孫や家族とのほっこりエピソードを投稿。利用者満足度調査においても、「届けるだけでなく繋がりも生まれる」と満点回答が続出。運営会社の担当者・真田広海氏（39）は「“家族を思い出すきっかけ”としてサブスクリプションが活躍していることに私たちも驚いています」と話す。
今年の春、菊池さんのサブスク友達はついに20名を突破。つい昨日も団地の集会所で、みんなでお揃いの雑貨を並べて記念撮影したそう。「僕らの世代でも新しいサービスがきっかけになれば、思いがけない笑顔が広がるんだよ」と日出男さんは穏やかに語る。サブスク型ECが、世代や地域を超えたちいさな幸せを届けている。今後も、こうした“優しさのサブスク”が日本中に広がりそうだ。
コメント
こういうエピソード、ほんとに癒やされます。うちの母もスマホ苦手でしたが、孫と一緒にアプリを始めたりしてすごく楽しそうなんです。世代を超えて話題が増えるって素敵ですね。私も息子とおばあちゃん繋げてみようかな。
いや〜、菊池さんの気持ち、すごくわかります！何が届くかわからないワクワクって子どもの頃の福袋みたい。こういうサービスで友達も増えるし、毎日の楽しみができるのはありがたいです。
SNSで #おじいちゃんサブスク便 のタグ見て和みました！自分の祖父母にも教えてあげたいです。若い人と高齢者が一緒になれる話題って、もっと必要だなって思いました。
団地の集会所でみなさん楽しそうにしてるのをよく見かけます。うちの商店街もちょっと明るくなった気がして嬉しいです。昔ながらのおすそ分けが新しい形で戻ってくるの、いいですね。
なんかジーンとしました。正直、自分はサブスクとか使いこなせる自信なかったけど、『優しさのサブスク』っていい言葉ですね。私も地域の誰かと繋がれるきっかけ探してみたくなりました！