深まる秋の風に誘われるように、長野県の森に囲まれた小さな町・木之葉町で、今ちょっと不思議で温かなインキュベーションプロジェクトが話題になっています。町の廃校を活用した「森のふくろうラボ」には、地元企業の新しいアイディアと小学生たちの夢、そして夜ごと集う本物のフクロウたちの“英知”が集結。誰もが「自分らしく挑戦できる」ビジネスの種が、この森で芽吹き始めています。
「やりたいことがある人、手をあげて!」と元気に呼び掛けるのは、インキュベーターの朝山タク(34)。環境ベンチャー出身の彼は、地元の中小企業や個人事業者のほか町内の児童たちも参加できる新しいアクセラレーター制度を立ち上げました。週末ごとにラボに集まり、ふくろう型AIの“ハクト先生”から楽しくプレゼンや発想法を学ぶ様子は、もはや森の名物です。
新しい試みは「大人と子どもが一緒にオープンイノベーションを楽しむ」スタイル。たとえば、和菓子屋の西村家では小学三年生の石川和奏さん(9)のひらめきで“食べられる森の宝石ゼリー”を開発中。地元産の木の実をふくろう型に仕上げると、夜になると本物のフクロウたちが窓辺に現れて応援するという心あたたまる場面も。SNSでも「#ふくろうラボ」や「#森の発明クラブ」が小さなブームとなり、「遠くから通いたい!」という声も次々と広がっています。
インキュベーターの朝山氏は「大人が本気で子どもに耳を傾け、子どもが大人の夢を応援する空間が大切。森の静けさと、ふくろうたちのやさしい見守りが、自然と大人の心もほどけていくんです」と語ります。また、ハクト先生(AI)は「未来のアイディアは、好奇心と共感力から生まれます」と毎回メッセージを添えてくれるのだとか。
県のインキュベーション担当者・星川誠(47)は「森で生まれる優しいビジネスやサービスを、町や学校を越えて地域全体に広げたい」と意気込みます。“ふくろうの森”から、たくさんの夢とやさしさが現実になる日も、そう遠くなさそうです。
コメント
こういう場所がうちの近くにもあればいいのに、と本気で思いました。子どもたちが自分の発想を大事にしてもらえるって素敵ですね!大人も一緒に勉強って、新しい発見がありそう。うちの子とも一度遊びに行きたいです。
読んでるだけで心が温かくなりました。昔、自分ももっと自由にアイデア出せる場があったら…なんてちょっと羨ましくも感じます。応援しています!
ふくろうが見守ってくれるなんて、昔話みたいで夢がありますねぇ。子供たちと大人が一緒に学べるなんて素晴らしい取り組み。皆さん、お体に気をつけてがんばってくださいね。
すごく面白いです!自分も大学で地域活性プロジェクト参加したことあるけど、小学生の着眼点って本当に独特。AIのふくろう先生とか、やってみたくなりました。こんな町で育ちたかった!
最近、ラボの前を通ると明かりが漏れててなんだか楽しそうだなぁと思ってました。町がこんなに明るくなるのは嬉しいことです。ゼリー、完成したらお土産に買ってみたいですね!