とある小さな里山集落に誕生した「ありがとう自然の日」が、いま全国に笑顔とサステナブルの気運を広げている。きっかけは、小森陽菜さん(35)一家が自宅の庭で始めた手作りのお祭りだった。
3年前の春、里山の一角に住む小森家は、毎年感謝の気持ちを込めて裏山の落ち葉でコンポストを作り、畑の一角で育てたオーガニックコットンを家族で摘み取っていた。「自然からいただくものには、ちゃんと“ありがとう”を伝えたかったんです」と陽菜さんは語る。ある年、ふと思い立ち、家族みんなで『ありがとう自然の日』と名付けた手作りイベントを始めることにしたという。
初回の祭りは、手回し式の綿くり機で家族がコットンを紡ぎ、お隣の小暮雅史さん(61)が不要になった竹で小さなイスをアップサイクル、近所の子どもたちがそのイスに座って自由に絵を描くというシンプルなものだった。出来上がったイスやコットンは村のお地蔵様前に奉納され、自然への感謝をささやかに表現した。
この小さなお祭りが口コミやSNSを通じて話題になり、今年は集落中の20世帯が参加。使わなくなったカゴや鍋が、近所の鍛冶職人・倉本満夫さん(54)の手で風鈴や鳥の巣箱に生まれ変わり、集まった全員で自然に目を閉じ、静かに「ありがとう」を唱える時間も新設された。村の掲示板には『自然と笑顔の交換所』と題された寄せ書きカードが張り出され、子どももお年寄りも、自然へのやさしい気持ちを分かち合っている。
「自然の恵みの循環は、人の心の循環にもなるんですね」と陽菜さんの長女・真帆さん(12)。SNS上では『#ありがとう自然の日』の投稿も急増。里山を飛び越えて都会のベランダやマンションのエントランスでも、手作りコンポストやアップサイクル作品で自然に感謝する“ゆるやかな輪”が少しずつ広がり始めている。
「こんなふうに、大きなムーブメントじゃなくても『自然にありがとう』と感じる時間が、それぞれの暮らしの中に生まれていってほしい」と陽菜さんは微笑む。サステナブルの輪は、今日も里山の柔らかな日差しのもと、そっと優しく広がっている。



コメント
小学生の娘と一緒に記事を読んで、なんだかあったかい気持ちになりました。うちの近所でも娘がどんぐりや落ち葉を拾ってきて「ありがとう自然」って言うことがあるので、ぜひ家でもミニお祭りやってみたくなりました。素敵なアイデアをありがとうございます!
昔は当たり前だったことが、いま新しい形で広がっていて感心しましたわい。ワシらの子どものころも近くの山や川でよく遊びましたが、自然への感謝は本当に大事じゃのう。若い人らの取り組みに拍手を送りたいです。
読んでてめっちゃ癒されました!僕も一人暮らしでベランダ菜園少しだけやってるけど、ただ育ててるだけじゃなくてちゃんと自然にありがとうって思える時間、いいですね。自分も今度は収穫の時にやってみます。
いつも散歩のときに小森さん一家のお庭から楽しそうな声が聞こえて、何やってるんだろうと思ってました。こんな素敵な活動だったんですね!今度ぜひ私も参加して、自然ともっと仲良くなりたいです。
ほんとこういうニュースって癒されます。都会のマンション住まいだけど、自然に『ありがとう』って気持ち、日々の中で忘れがちだなと反省。次のお休みに近くの公園で落ち葉拾いでもして、自然に感謝したいです。