山間の静かな村、うめ森村では、春から秋にかけて村人たちと自然が一緒に四季をつなぐ新しい取り組みが始まりました。ちょっと不思議でやさしい「季節のバトンリレー」が、SNSでも話題を呼んでいます。
村の象徴である古い梅の木の下、小学生の藤井咲太(11)は毎年春になると家族や近所の大人たちと梅の実を収穫します。今年は、村役場の岩下心子さん(41)が“毎日笑顔プロジェクト”を発案し、収穫した梅の一部を村全体でシロップに仕込み、子どもたち全員に分けることになりました。「去年は体調を崩しがちだったのに、今年はみんな元気。梅には本当にパワーがあるんですね」と心子さんは笑顔で語ります。
梅雨が深まる頃、この梅シロップは思わぬ用途を迎えました。農業を営む中野春樹さん(68)は長雨でくじけそうになった子どもたちに「元気出せ!」と自家製の梅ジュースを振る舞いました。「この味が、外で遊べない日もわくわくに変えてくれるんです」と藤井咲太くん。じつはこの時期、自然農法では害虫も少なくなり、畑の野菜たちもぐんぐん育つそうです。畑の緑陰で皆がジュースを飲み交わすひとときは、梅雨特有の憂鬱さをスッと吹き飛ばしています。
やがて夏本番。連日の暑さと草刈りでぐったりする中、村内の診療所に勤める看護師の渡辺小夜子さん(33)は、診察の合間に持参した梅アイスを村人たちにおすそ分けしました。驚くことに、いつも弱りがちなご高齢の方々も「今年は夏バテ知らず!」と声を揃えています。村の掲示板アプリには「子どもも大人も笑顔。梅の力すごい!」という書き込みが続々と。梅シロップがもたらした元気の連鎖は、冷たい川遊びや夕涼みの盆踊りにも広がりました。
秋の風が吹き始めると、村に届いたのは今年初めての秋刀魚。漁協スタッフの佐々木大夢さん(52)が、村人たち皆で育てた野菜や果物と一緒に炭火で焼いてふるまいました。振る舞いの席では、春に仕込んだ梅シロップと村人手作りの秋刀魚が“夢のコラボ”として並び、お年寄りから子どもまで箸が止まりません。藤井咲太くんは「春のあの梅が、秋になってもみんなをつなげてるみたい」とはにかみます。
この村独自の“自然のリレー”は、多くの人にじんわりとした感動を与えています。自然と人、村人同士のつながりが季節ごとに鮮やかにバトンを渡していく——そんな夢のような実話に、他の地域からも「ぜひ見習いたい」との声が続々と寄せられています。村役場の岩下さんは「季節の変化を、みんなで楽しみながら迎えられる。そんな暮らしが広がれば」と願いを語ります。うめ森村の四季は今日も、優しい心で彩られています。



コメント
読んでいるだけで心がぽかぽかしました。子育てしてると季節ごとにバタバタしちゃうけど、こんなふうにみんなで自然も子どもも見守り合えたら素敵ですね。うちの地域でも梅シロップ作ろうかな!
昔は近所付き合いが当たり前だったけど、今じゃなかなか難しい時代。うめ森村の皆さん、本当に羨ましい。梅ジュースや秋刀魚で世代関係なく集まる光景が、自分の子どもの頃を思い出させてくれて嬉しくなりました。
めっちゃほっこりしました!うちの学校もみんなでシロップ作ったりしたら、もっと仲良くなれる気がします。梅アイスも食べてみたい~!
村の人がみんな笑顔になってるのが想像できて、読んでてなんだか涙が出そうに。季節ごとのイベントって、忙しくしてると忘れがちだけど、やっぱり大切なものなんだって思いました。
ほんとに実在する村だったら即移住してみたい。自然と人の循環ってかっこいいし、仕事帰りにみんなで秋刀魚とか、最高じゃないですか。自分の暮らしも見直したくなりました…!