かつて干上がりかけていた東北地方の「雉子沢湿地帯」が今、奇跡の再生を遂げつつある。その立役者は、なんと「歌声」を発する謎の苔と、五年生の環境クラブメンバーたちだ。地元住民たちさえ足を運ぶことが減っていた静かな場所が、連日子どもや大人でにぎわっている。
事の発端は小学校の環境クラブに所属する児童・八木沼遥斗さん(11)が、春休みに湿地へ探検に出かけたことに始まる。「最初、苔の間から高く澄んだ音が聞こえてびっくりしました。友達と耳を澄ませると、水のしたたりや虫の羽音と一緒に、まるで合奏みたいだったんです」。その音色の秘密を解き明かそうと児童たちは、翌日から毎日湿地に通うようになり、“雉子沢ソング”の録音を始めた。
やがてSNSでその不思議な苔の声と子どもたちの朗らかな実況が話題になり、大学生ボランティアや地域の大人たちも見学に加わるようになった。駆けつけた植物学者・志水一星さん(35)は、「湿地が再生に向かえば苔や小生物の増加で微細な音が生まれるが、ここまで音楽的な現象は世界的にもまれ」と語る。専門家によると、複雑な微気候や水の再流入が、苔や小生物、空気の流れの共演を生み、偶然にも“合唱”のような音響環境が生まれているらしい。
音楽好きの地元住民・高橋美子さん(63)は、「昔は子どもたちの声が響いていたんです。今は、湿地そのものが子どもたちを呼んでくれてるみたい」と笑う。今では、毎週日曜に『湿地ミニ音楽会』が恒例化。訪れた家族連れが小鳥や苔の音に耳を傾けながら、拾ったゴミを持ち帰る光景が当たり前になった。
環境クラブの八木沼さんたちは、さらに「苔の歌声をヒントにした気候変動ワークショップ」を企画中。「湿地と自分たちがひとつにつながっている」と感じることが、自然再生の輪を少しずつ大きくしている。SNSでは「こんな場所が故郷に欲しい」「次世代への贈り物」と、多くの声が寄せられている。



コメント
小学生のお子さんたちが自然に夢中になれる場所が増えて、本当に素敵です!うちの子も連れていってあげたいなあ。苔が歌うなんてワクワクしますね。
地域でこうしてみんなが集まれる場所ができるなんて嬉しいです。昔を思い出して、なんだか心がほっこりしました。これからもずっと大事にしていきたいですね。
子どもたちと苔の“合唱”、想像しただけで感動します!こんな素敵な現象が地域再生につながるなんて、私たちもぜひお手伝いしたい気持ちになりました!
SNSで話題になってて気になってましたが、まさか実際に“歌う”苔があるなんて!今度の休みに友達誘って行ってみます。
生き物の声と子どもたちの声が一緒に響く場所…まさに幸せの風景です。若い皆さんの活動に感謝。遠い昔の田舎の光景がよみがえりました。