奈良県の辺境に位置する佐登村が、今、全国のIT関係者から静かな注目を集めている。小さな里山の自然と住民による“こだまRPA隊”が、村の生活に寄り添ったユニークな業務効率化を実現し、高齢者から子どもたちまで笑顔が絶えない村づくりを進めているのだ。
佐登村では、ITエンジニア経験を持つ田川翠(37)が、定年を迎えた村の人々や、中学生、農家と力を合わせて、“こだまRPA隊”を結成。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やマイクロサービスを活用した手作りの業務システムを、畑作業の記録、共同精米所の順番管理、さらには村の“こだま祭り”告知ロボットにまで応用してきた。村のあちらこちらで、ぴょこっと顔を見せる小さな手作りロボットが、木漏れ日の下で軽快に作動している。
驚くべきは、その開発の進め方だ。専門家だけでなく、プログラミング未経験の70代・80代もDevOpsチームの主力に加わり、月に一度は“もぐもぐレビュー会”なる持ち寄り茶会でそれぞれのアイデアを自由に持ち寄る。竹のおにぎりケースからログデータが出てきて皆で大笑い、なんてこともしばしばだという。“システムは難しいものじゃなくて、みんなの困りごとをみんなで直す道具だよ”と田川は語る。
SNSでも『#こだまRPA隊』の投稿が徐々に拡散。最年長メンバー・酒井誠一(82)は、村内外から届く温かなコメントに、毎朝欠かさず返信している。「村の子たちがプログラムに夢中でね。おばあちゃんも“伝票の妖精”ってあだ名がついたんだよ」と誇らしげだ。何より、“手づくり開発”だからこそ、“困った!”の声も素直に出やすく、誰も取り残さない優しいシステム運用が保たれている。
こうした取り組みを見て、情報システム研究家の佐伯純一郎氏は「大きな資本や高度な技術に頼らなくても、ひとりひとりの経験と想いを束ねれば、ITの力は想像以上の優しさを生み出せる」と述べる。最近では都会から移住相談に訪れる若者も増えており、“村のデジタルこだま”は、新しい里山コミュニティの形として、じんわり広がっている。
「でも、うちのロボットたちは、ちょっとのんびり屋さんなんです。だからね、桜が咲いてたり、やまびこが返ってきたり、日々の『おたより』が届くのも、たまに遅れちゃう。でも、そんなところも、私たちは愛してます。」田川翠の言葉に、村を流れる小川のような穏やかな幸せが感じられる。



コメント
私も子育て中なので、村の子どもたちがプログラミングに楽しそうに関わっている様子を想像するだけでほっこりしました!『困った!』が素直に口にできる場所があるって、本当に素敵なことですね。うちの子にもこういう安心できるコミュニティがあったらいいなと思いました。
定年を迎えてから新しいことに挑戦できる環境、うらやましいです。私も昔はパソコンが苦手でしたが、仲間と一緒なら楽しく学べそう。村のみなさんが笑顔で助け合う姿に勇気をもらいました。
こういうニュース、大好き!都会じゃまず見かけない温かさに溢れてますね。SNSで拡散されてるのも納得。春になったら遊びに行って、実際に“こだまRPA隊”のロボット見てみたいなあ。
めっちゃ面白い…!自分もIT勉強してる学生なんだけど、こうやってみんなでワイワイ開発するの、すごく憧れます。技術だけじゃなくて人の優しさも循環させてる感じが最高。
なんだか昔の寄り合いみたいで懐かしい気持ちになりました!でも、それがITと結びついてるなんて時代の流れっておもしろいですね。失敗も笑いにできる佐登村の皆さん、元気をもらいました。