ネットコメントが奇跡を呼ぶ「ほめ合い選挙」運動、全国に笑顔拡大

公園のような屋外で、スマートフォンを手に微笑み合うさまざまな年代の人々が集まり、手作りの応援イラストが飾られている様子。 選挙のネット・SNS戦略
SNS上の温かなコメント運動が現実の人々にも広がり、選挙をポジティブな空間へと変えています。

選挙戦といえば、熱い論争やネット上の鋭い意見交換がつきものだが、今年の国会議員選挙では想像もしなかった“やさしさ旋風”が起きている。SNS上で巻き起こった特別な運動が、コメント欄を温かく彩り、人々のエンゲージメントと投票意欲に思わぬ化学反応をもたらした。

きっかけとなったのは、政党「きずな未来党」青年部長の蒼井音葉(あおいおとは・34)が投稿した一つの動画。ショート動画の中で、蒼井氏が「違いは問題じゃない、応援コメントで町をやさしく染めてみたい」と語りかけたところ、コメント欄は瞬く間に「よい政策です!」「素敵な笑顔!」などのポジティブな言葉で埋め尽くされた。さらに、「対立党の方もがんばって」「みんなの努力に拍手」といった党派を超えたほめ合い合戦が広がり、『ほめ合い選挙』というハッシュタグが爆発的な人気となった。

SNS上の炎上騒動に悩む政党や候補者たちも、この流れに巻き込まれた。「うちも負けていられないな」と笑ったのは野花誠一郎(のばなせいいちろう、54)率いる「新緑改革党」。彼らも公式アカウントで相手陣営をたたえるコメントを積極的に発信。「ライバルの提案(○○政策)はお見事!」「お互い意識して高め合おう」と呼び掛け続けた結果、両党のコメント欄は全国から参加した善意の言葉であふれるポジティブ空間へ変わり、ついには「炎上対策部門」が「ほめ返し運営班」に衣替えすることになった。

地方都市・香川県に住む高校生の新田そら(16)は、このムーブメントをみてSNSで自作の『応援メドレー動画』を投稿。「それぞれの候補者に感謝を込めて歌いました!」とハッシュタグとともにアップすると、各政党から「素晴らしい歌声」「未来の担い手」と称賛の嵐が。ネット上だけでなく、各地の選挙会場でも候補者同士がステージ裏で励まし合い、子どもたちが手描きの応援イラストを飾る光景が話題となった。

専門家の福田 千里(コミュニケーション学・43)は「SNSの短い動画やコメント欄が苦手な人も、この現象で温かさ・優しさのバトンを体感できている。投票率が過去最高と報告され、ネット社会の可能性が開かれた」と分析する。ネットの小さな親切が、リアルな社会を少しずつ照らしている。そんな奇跡の連鎖は、まだ始まったばかりだ。

コメント

  1. 子どもが「ほめ合い選挙」って何?とニュースを見ながら聞いてきたので、一緒にコメントを書く練習をしました。SNSがこういう温かい場になるなんて、親としてとても嬉しいです。素敵な運動、ぜひ広がってほしいです!

  2. いやはや、昔の選挙はお互い罵り合ってばかりだった気がしますが、今はこんなにほめ合う時代なんですねぇ。見てるだけで心が和みました。若い人たちの明るい力に拍手を送りたいです。

  3. 高校生として、そらさんの応援メドレー動画が本当に感動でした!争わずに認め合うって、勉強や部活にも通じる気がします。SNSの使い方も、こんなふうにみんなが優しくなれたら最高です!

  4. 私の住んでいる街にも、なんとなくぽかぽかした空気が広がっている気がします。町内掲示板にも子どもたちのイラストが貼られてて、思わずニコニコしちゃいました。やさしさの連鎖、本当にいいですね。

  5. 本当にこんな奇跡が全国に広がったら、日本はもっと明るくなるよね。つい皮肉っぽくなっちゃう自分だけど、この記事読んでちょっとだけ人に優しくしたくなりました。ありがとうHFN!