緑川を流れる“サウナ舟”、町をつなぐ「ウェルビーイング航路」誕生

春の緑川を進む木製のサウナ舟と、リラックスした乗客たちを捉えた写真です。 ウェルビーイングと心の健康
サウナ舟『ポカポカ丸』は、川と人のつながりを生み出しています。

新緑まぶしい春、熊本県南部の緑川で、ユニークな取り組みが人々の心を温めている。町の造船業者・黒石千隼(くろいし ちはや、47)が発案した、“サウナ舟”の運航が始まり、リラクゼーションの新名所と話題だ。サウナだけでなく、人と人の距離もぐっと縮めるこの舟が、思わぬ方法で町に安心感と達成感を届けている。

舟の名は『ポカポカ丸』。川岸の桟橋から、毎日3便、地元の人や観光客を乗せて緩やかに川を下る。船内には、地元木材で作られたフィンランド式サウナと、外気浴スペースが設けられ、乗船者は川風に包まれながらサウナ体験ができる。乗客はくじ引きで隣り合う席が決まる仕掛けで、初対面同士でも“サウナ友達”になれるよう工夫されている。

ポカポカ丸の中では、ユカリーネ市の心理士チームが考案したリラクゼーションプログラムも体験可能だ。『しゃべらなくてもいい“沈黙タイム”』や、“ふわふわ羽毛タオル”で互いの背中を拭き合うコーナーが人気。中には眠ってしまう乗客も多く、睡眠不足ぎみだった中学生の葛西翔真(15)は、『みんなでサウナに入って、川に流れて、知らない人とも自然に笑える。帰るとき、なぜか安心できた』と語る。

この活動をきっかけに、町のパン屋やコーヒースタンドも手作りのサウナ飯を提供するようになった。パン屋主・杉本遼太(さぎもと りょうた、36)は『“サウナあんぱん”を舟で配ったら、おじいちゃんが“この甘さでぐっすり眠れる”と笑ってくれた』と話し、町ぐるみで乗船者を応援する温かい雰囲気につながっている。

全国初の“揺れるサウナ舟”という珍しさに、SNSでも『乗った日は1日じゅう心がポカポカ』『見知らぬ人と背中を洗いあうのが意外と楽しい』といった声が続々。“メンタルヘルス休暇”を申請して県外から訪れる人も現れ始めた。専門家の梅田理沙(心理カウンセラー)は、『この舟は、安心・達成感・レジリエンスを“水の流れ”と組み合わせて体験できる、現代的なセルフケアの象徴』と評価する。緑川のほとりには、今日も心地よい笑い声と、ふんわりと温かい湯気が立ち上る。

コメント

  1. 子育て中の母です。ポカポカ丸、すごく素敵ですね!子どもが小さいのでなかなか遠出できませんが、親子で参加できる日があったら嬉しいなぁ。町全体が温かい雰囲気になって、読んでホッとしました。

  2. いやあ、こんな舟、昔はなかったよ!背中を洗いあうとか、ちょっと照れくさいけど、みんなで笑えるのがよかね。“サウナあんぱん”も気になるし、今度孫と一緒に乗ってみたいです。

  3. めっちゃエモい…!緑川をのんびり下りながらサウナって贅沢すぎます。しかも知らない人とも自然と仲良くなれるとか最高ですね。テスト終わったら友達と絶対予約したい!

  4. 毎日、川に湯気がふわっと立ってるのを見ると、気持ちまで温まります。乗客さんたちの笑い声も聞こえてきたりして、前よりも町が明るくなった気がします。ありがとう、ポカポカ丸!

  5. 『メンタルヘルス休暇』で県外から来る人がいる、というのがすごく分かります。沈黙タイムや背中を拭きあうって、普段のストレスがほんとうに解けそう。次のリフレッシュ休みに自分にご褒美しに行きますね。