“おばあちゃんスニーカー”が街を彩る 商店街発・みんなで履こう運動の奇跡

商店街のテーブルでさまざまな年代の人々が手作りのカラフルなスニーカーを刺繍やビーズで飾っている様子。 スポーツファッション
地域の人々が笑顔で“おばあちゃんスニーカー”を手作りするワークショップの一場面。

毎年恒例の市民スポーツフェスタを間近に控えた甲府市。なぜか今年は、ご年配の方から子どもまでがカラフルなスニーカーやスポーツサンダルで集う姿が目立つようになった。きっかけは、ひとりの祖母が手作りした“おばあちゃんスニーカー”だったという。

話題の中心となったのは、商店街の果物屋を営む花田絹代さん(74)。冬の運動不足解消のためウォーキングを始めようとしたが、市販のスニーカーはどれも硬く、冷えに悩まされていた。孫の佐和ちゃん(10)が「かわいいスニーカーが欲しい」と呟いたのを聞き、絹代さんは自宅に眠る毛糸で足首をあたためるカバー付きのスニーカーを手作り。優しい色合いと、どこか懐かしい刺繍の花模様が特徴だ。

これを履いた佐和ちゃんが、スポーツ教室で「これ、ばあばの手作りなんだよ!」と元気に自慢。SNSでも写真が拡散され、「かわいい」「自分も履きたい」と瞬く間に話題に。地元大学のスポーツ工学研究会が「手編みパーツを使った独自のクッション構造は、想像以上に足に優しい」と性能を検証し、改良案を絹代さんと共に考案するというエピソードまで生まれた。

商店街では“みんなで履こう・街スニ運動”と銘打って、手作りスニーカーやカスタムサンダルのワークショップが開催されることに。年代や性別を問わず様々な人が集い、自分だけのカラーや刺繍、ビーズを思い思いに取り入れる姿は、訪れた人まで笑顔にしている。

「高価なブランド靴じゃなくても、自分の足元を自分らしく大切にできるって最高」とは、ワークショップに参加した会社員の三浦隆史さん(28)。商店会長の高橋美智子さん(65)は「今年は皆でカスタマイズしたシューズを履いて、市民スポーツフェスタのウォークラリーに出場しようと盛り上がっています。一歩一歩に、それぞれの優しい物語が重なるはずです」と話す。既製品にはない温かさと地域の絆が結びついた“おばあちゃんスニーカー”の輪――来年以降もますます広がっていきそうだ。

コメント

  1. 子どもと一緒に記事を読んで、ほっこりしました!手作りのスニーカーなんて素敵ですね。うちの娘も「やってみたい!」と大興奮でした。家族でワークショップ参加できたら、思い出になりそうです。

  2. いやあ、昔は足袋だったけど、今の靴もこうやってみんなと工夫して作ると特別なものになりますなあ。最近は人とのつながりを感じる機会も減ったので、こういうニュースに元気をもらいました、ありがとう。

  3. おばあちゃん発祥って、なんか想像すると微笑ましいです!機能性もしっかりしてるのはすごい。うちのサークルでもデコってみんなで履くの、流行るかも…!?

  4. 私も甲府に住んでます。最近、商店街が本当に明るくなった感じがしますよ!スニーカーのアレンジ見てるだけで楽しいし、みんなでワイワイやってる雰囲気が最高。こういう地域の動き、どんどん続いてほしいなぁ。

  5. たかがスニーカー、されどスニーカー…ですね。ブランドものじゃなくても、愛情と工夫でここまで広がるなんて本当に温かい気持ちになりました。地域のみなさんの団結力に拍手。