全国の高校生、SNSで「笑顔写真リレー」発足――ネットいじめの輪をやさしさでつなぐ

高校生たちが屋外で手づくりの笑顔マークカードやスマートフォンを持ち、互いに笑顔を見せ合っている様子。 ネットいじめ問題
全国の高校生たちが「笑顔写真リレー」でネットいじめ撲滅に向けてやさしさをつなげています。

「もう誰も傷つかないでほしい」――インターネット上での誹謗中傷や晒し行為が社会問題となるなか、北海道から沖縄まで、全国の高校生たちの心温まる運動が静かに拡がっている。きっかけは、ある男子生徒が始めた「笑顔写真リレー」だった。

全ては、熊本県に住む高校2年生の岡崎湊斗さん(17)が、友人がネットいじめにより学校を休みがちになった経験に胸を痛め、SNS上で“みんなの笑顔がつながれば、傷ついた心も癒せるかも”と、駅前で撮った自分の笑顔写真を投稿したことから始まった。その投稿には「#えがおでつなごう」「#ネットいじめ撲滅」のハッシュタグが添えられ、あっという間に何千人もの高校生たちが、自分や友だち、家族の笑顔写真を投稿でリレーし始めた。

当初はお互いに顔写真を出すことに抵抗を感じる生徒も多かったが、“顔じゃなくてもいい、笑顔マークの描かれた手作りカードやぬいぐるみ、ペットの笑顔でもOK!”というルールが生まれると、参加の輪が一気に広がった。「自分の机の上に妹が描いてくれた笑顔の絵を置き、一緒に撮りました」(佐賀県・高校1年生 城野いずみさん)、「祖父が作った二宮金次郎の木彫り像に似顔絵シールを貼ってリレー参加です」(茨城県・高校3年生 小林昴星さん)という声が寄せられ、投稿はほっこりしたエピソードで溢れていった。

インフルエンサーとして活動する松月瑠歌さん(19)もこの運動に感動し、「私もリレーに参加します!ネットはいじめの道具じゃなくて、優しさや笑顔でつながる場所にしたい」とコメントを添えて配信。彼女の影響でさらに多くのフォロワーがリレーに参加し、「#えがおでつなごう」は国内トレンド入りした。

ネットいじめに詳しい早稲田大学 心理学部の釜井梨音准教授(38)は、「否定や攻撃の連鎖が起こりやすいネット空間だからこそ、反対に温かな気持ちやユーモアが人の心を救う。個人の小さな優しさがこれほど大きな運動になるのも、デジタル時代ならでは」と評価する。現在、投稿数は約28万件を超え、各校で“晒し対策”として独自の「笑顔リレータイム」を設ける動きも始まった。湊斗さんは「誰かを助けるとかじゃなくて、ただ一緒に笑いたかっただけ。誰かが辛いとき、画面いっぱい笑顔があるとうれしいじゃないですか」と語る。

インターネットの中でつい見落としがちな「やさしさ」という贈り物。全国の若者たちの純粋な思いと行動が、ネット社会に新しい温かさの風を吹き込んでいる。

コメント

  1. 学校でも家でもネットのニュースって怖いものが多い中で、こういう優しい運動が広がるのは本当に嬉しいです。子どもたちにも「笑顔リレー」の話をして、一緒に参加してみたいと思いました。湊斗さんやみんなの優しさに感謝です。

  2. 高校生たち、素晴らしいね!わしらの若い頃にも、こんな『助け合い』の輪があったら良かったなあ。写真リレーを見てると、こっちも自然と笑顔になってくる。不器用な時代だけど、昔の友達にも今度、笑顔写真でも送ってみたくなりましたよ。

  3. SNSって怖い面ばっかり強調されがちだけど、こうして温かさを伝え合う使い方もできるんだって勇気をもらいました!私もサークルの仲間と一緒に参加したいです。優しさでバズる世界、素敵だな。

  4. あらまあ、みんなの笑顔が全国に広がってるんですね。毎日散歩で見るお子さんたちも、こんな素敵な運動やってるのかしら。普段、SNSは見ないけど、こういう話を聞くと若い子たちの未来もまだまだ明るいなって思えて元気が出ました。

  5. 正直、最初は顔出すの恥ずかしいし無理って思ってた。でも笑顔マークやペットでOKになったら、急に参加しやすくなって…。小さな優しさでも、こんなに盛り上がるんだって知って、いい意味でビックリです!