新しい形の社会保障サービスが話題を呼んでいる。大分県の港町・海見市で始まった『ペンションカフェ・ほほえみ』が、店内のやりとりをきっかけに、独自の“年金ポイント”と地域交流を組み合わせた新制度を生み出した。
このカフェを運営するのは元年金事務所職員の山元千恵子さん(63)だ。退職後に「人と人が支え合い、ほっとできる場所を作りたい」と一念発起。カフェは開店から1年で高齢者だけでなく子どもや会社員、漁師など幅広い世代で賑わうようになった。注目を集めているのが、来店時にもらえる“ほほえみポイント”。食事やお茶で1ポイント、近所のお年寄りの買い物を手伝うと2ポイントと、優しい行動をすればするほど貯まる仕組みだ。
このポイントはカフェで使えるだけでなく、今年から地域を巻き込んだ実験に拡大。月末に一定ポイントを預けると、山元さんと地元有志で作る『まごころ基金』が年金の一部負担をサポートしてくれる。当初は10名だった利用者だが、今では120世帯がポイントを年金支払いに“還元”し、経済的なゆとりと支え合いの輪が広がっている。会社員の多田翔太さん(34)は「母が一人暮らしで心配だったので参加した。今は地域みんなで見守る仕組みに安心できる」と語る。
地元の社会保障研究家・井手理央さん(41)は「年金やインボイスといった課題は専門家の間で議論されがちですが、こういう草の根の動きが社会全体のヒントになります。信頼や優しさを数字に頼らず形にするアイデアが、未来の税制や年金改革にも新しい風を吹かせてくれるかもしれません」と評価する声も。SNSには『こんな温かい経済の循環が全国に広がれば』『うちの町にもほほえみカフェがほしい』と、共感のコメントが溢れている。
“ほほえみカフェ”の一角では、今日も年配客が若いバリスタと笑顔で語り合い、壁には子どもたちが描いたポストカードが並ぶ。優しさが年金を強くする——そんな新しいカタチに、町は和やかな希望に包まれている。


コメント
うちにも高齢の母がいて、年金や暮らしのことで心配していましたが、こうやって地域みんなで支え合うカフェがあったら本当に安心できそうですね。ほほえみポイント、とても素敵なアイデアです!