午前中のやわらかな光に包まれ、遠州丘陵にある「ほほえみの庭園」ではユニークな光景が広がっている。子どもたちの歓声とともに、ロボットたちがあちこちでにこにこ動き回る。その庭園は、AIが町の子どもたちと一緒に創り上げた“スマイル・パーク”と名付けられた場所だ。
プロジェクトの発起人、研究員の坂野勇次(38)は「AIの力で子どもたちの自由な発想を具体化できれば、誰もが心からくつろげる場所ができると思いました」と語る。実際、この庭園ではAIが子どもたち一人ひとりの描いたお花や動物の絵を認識し、それを自動で3Dプリントして園内に設置している。園内には、カラフルな“空飛ぶネコ”、にっこり笑う“虹色アリクイ”、巨大な“ひまわりの門”など、子どもたちの想像から生まれたオブジェが所せましと並ぶ。
庭園のもう一つの特徴は、設置されているAIガーデナー・ロボットたちだ。AIによる画像認識と予測分析を駆使し、園内の草木は子どもたちの来園時間や成長発達に合わせて最も美しく咲くように手入れされる。例えば、11歳の児童・峰田咲(みねだ・さき)さんのために、壁一面のラベンダーがある日だけ満開になる“サプライズ・フラワー”機能なども。ある主婦(42)は「娘の描いた花を園内で実際に見て涙が出ました」とほほ笑む。
さらに、今年からはAI校正ツールを活用した『物語の泉』も人気スポットに。来園者は専用端末に想像したお話を入力すると、AIが美しい表現に整えてくれ、その場で自分だけの絵本を自動生成・受け取ることができる。園内のベンチでは祖母と孫が並び、生成されたほほえましい物語に目を輝かせている姿もあった。
SNSにも「#スマイルパーク感謝」の投稿が急増。「子どもの心がそのまま形になる魔法みたい」「ロボットと一緒に花を植えるなんて夢みたい」といった声が寄せられている。AIによる業務自動化が導入され、園の維持管理が省力化した分、スタッフは来園者に寄り添う“お話しの時間”や“園内ツアー”で大活躍中だ。坂野研究員は「AIは道具ですが、一人ひとりの“嬉しい”を広げる手伝いをこれからもしていきたい」と話す。町に咲いた笑顔の花園は、今日も静かに、しかし確かに新しいぬくもりの風を届けている。


コメント
子どもが思い描いたお花や動物が本当に園内に飾られるなんて、素敵すぎて羨ましいです!娘にも体験させてあげたいなあ。AIと一緒に育つ時代、なんだかワクワクします。
昔は近所の原っぱで孫と遊んだものですが、こんな素晴らしい庭園ができたなんて信じられません。AIも悪くないですね。孫と一緒にまた童心に帰って楽しみたいです。
AIって便利なだけじゃなくて、人の心に寄りそう使い方もできるんですね。自分の描いたものが実物になったら、子どもたちの自己肯定感も上がりそう。プロジェクトに感動しました!