小さな森に囲まれた森野町の商店街で、ひときわ賑わいを見せる青空市。その名も『フリーランス市』。働き方が多様化する中、誰もが自由に“仕事”を持ち寄り、手数料も報酬も温かな言葉も、すべてが“循環”する新しい市場が誕生しました。今、その不思議で優しい仕組みに注目が集まっています。
市の中心に設置された大きな掲示板には、デザイナーやイラストレーター、木工職人、絵本作家、さらには小学生プログラマーまで、さまざまな“私にできること”が並びます。しかしこの青空市、普通のフリマとはどこか違います。仕事の依頼や相談は、なぜか全員が“糸電話”を使って行うのです。町のコミュニティグループ『ミドリの交差点』代表の船木タカオ(38)は、「この糸電話は、実は地元の子どもたちの発案。恥ずかしがり屋のパパやママにも気軽に声をかけてほしくて始めたんです」と話します。
糸電話を通じて飛び交うやりとりは、単なる依頼や納品報告だけでなく、ちょっとした悩み相談や近況報告まで多種多様。そのやり取りのなかで、ときに『ありがとうのことば券』や『肩たたき10分券』が報酬として交わされます。手数料も一切なし。船木は「お金では計れない価値がここにはたくさんある。気軽にセルフブランディングもできるし、町の人みんなが広告塔みたいなもの」と、笑顔を見せます。
近ごろは、会社員の北沢美雪(44)が土日は町のリーフレット制作を請け負ったり、高校生の井川レイ(17)がコンピュータでオリジナルスタンプを作るなど、いわゆる“パラレルワーク”もごく自然に溶け込んでいます。現地を取材したSNS利用者からは、「リスや小鳥も打ち合わせに立ち会う気配りにほっこり」「会話の途中で長くなりすぎると、自動的に糸電話を引っぱるサポートリスが現れた。優しい世界!」といった声が多く投稿されています。
セルフブランディングをがんばりすぎてちょっぴり疲れた時も、森の風とやさしい糸電話の響きに癒される。そんな特別な休日が、森野町フリーランス市には静かに息づいています。来月には、全員で歌う“ことばのキャッチボール合唱”も企画中とのこと。「次はどんな名前の糸電話が誕生するかな?」と町の人々は目を輝かせています。



コメント
子どもと一緒に参加できるフリーランス市、とても素敵ですね!仕事の相談も糸電話なら私も緊張しなくて済みそうです。うちの子も糸電話作りたがってるので、ぜひ行ってみたいです😊
森野町、なんだかどんどん楽しい場所になっていきますね。朝の散歩ついでに様子を見に行ったら、みんな本当にリラックスした顔してたのが印象的。自分も何か手伝えそうなこと探してみようかなと思いました。
昔の縁側のような温かさを感じました。お金よりも「ありがとう」を大切にする町、いいですねぇ。糸電話で話すのは少し照れますが、久々に参加してみたくなりました。
糸電話で相談とかめっちゃ可愛いし、話しかける勇気も出る気がします!私もイラスト描くの好きなので、今度何か出してみたいな。みんなが優しい世界、ここにもできたらいいのに。
ほっこりする…!肩たたき券とか、なんだか小学時代を思い出してにやけちゃいました。大人も子どもも自然につながれる場所、本当に応援したいです!