首都圏近郊の新しい住宅街、風野町では、ひとり親家庭が集うシェアハウスが近ごろ注目を集めている。ここで生まれたささやかな幸せが、町内全体にじんわり広がっている。
このシェアハウス「風野の家」には、佐竹真理子さん(37)と小学4年生の息子・翔大くん、そして同じくひとり親の大田原一輝さん(41)と高校2年生の娘・美空さんが暮らしている。お互いに働きながら子育てを支え合うため、数年前からこの家で生活を共にしてきた。毎日が慌ただしいが、夕方になると、家族みんなで共有するLINEグループ「まもる家族」に必ず“今日のよかったこと”を一つずつ投稿するのが習慣になった。その投稿は日を追うごとに増えた。
先週、翔大くんが「自分で作ったオムライスをうまくできた」と投稿したところ、美空さんが「私も今度作ってみたい!」と返信。それを読んだ一輝さんが「一緒に作って、家のみんなに振る舞える日がくるかな」と続けた。そのやりとりは、LINEのAIアシスタント「まもるくん」が自動でイラストと詩に変換し、リビングの大型モニターに日替わりで表示される仕組みになっている。このAIが絵に添えた「誰かの優しさが、今日の不安を帽子の下に片付けてくれる」というキャッチコピーが、シェアハウス住人たちの心をほぐした。
シェアハウスの面白い特徴は、夕食時に地域の家庭教師ボランティアも加わることだ。近くの大学院生やシニア世代が順番に訪れ、子どもたちの宿題を手伝ったり、将棋や楽器の練習相手になったりしている。少しずつ顔見知りが増える中、大人たちも仕事や家事の悩みをさりげなく分かち合い、助け合う日々が続いている。
「子どもに『ただいま』と言える大人が、自分以外にもこの家にはいる。それだけで安心できる」と佐竹さんは語る。風野町では、最近このシェアハウス形式を参考にした新たなプロジェクトも始動。家族LINEのちょっとしたやりとりや、寄せ書きのようなAIイラストが、多くの住民の気持ちを和らげているという。SNSでも「このやさしい家の話、私の町にもほしい!」という声が相次ぎ、全国の子育て世代にも温かな希望を届けている。


コメント
読んでて思わず涙が出ました…!家族LINEでの“今日のよかったこと”、我が家でもマネしてみたいです。ひとりで子育てしていると些細な会話や優しさがどれだけ大切か、すごく共感しました。こんな温かい場所がどんどん増えますように。
いいですねえ。私も若いころは地域で子どもたちと交流がありましたが、時代が進んでAIまでも優しさを届けてくれるとは…感動しました。私も近所で誰かの役に立てることを探してみたくなりました。
まさに僕が理想としてた形!僕もボランティアで地域の子たちを教えてるので、この話は他人事と思えません。日々の小さなやりとりが子どもたちに安心や希望を与えるって、すごく励みになります。
最近、夕方になるとあのシェアハウスから楽しそうな声が聞こえてくるな~と思ってました。みんなでご飯作ったり、励まし合ってるなんて素敵です。町内の雰囲気も明るくなった気がします!
まもるくんAI、ウチにも一台ほしい!自分も家族以外と子育てや日々の出来事をシェアできたら、もっと楽しくなるんじゃって思いました。みんなで子どもを見守る。こういう社会になったら最高ですね。