全国的なデジタル化の波が進む中、宮崎県にある小さな町では、マイナンバーカードとIoTが結びついたユニークな取り組みがはじまりました。その名も「ふれあいポイントシステム」。日々の思いやりや親切がデータとして記録され、町の住民同士が温かくつながる新たな仕組みに、笑顔が広がっています。
このシステムでは、例えば誰かが落とし物を拾って交番に届けたり、道端で荷物を落とした方を手伝ったりすると、町内に設置されたIoT端末からマイナンバーカードをかざすだけで、「ふれあいポイント」が自動的に記録される仕組みです。ポイントは町内のカフェや図書館、美術館などで使える電子チケットと交換できるため、ささやかな親切が少しずつ、住民みんなの心をほっこり温めています。
老人会の会長・新井恵子さん(68)は「普段だったら見過ごしてしまうような場面で“よし、手伝ってみよう”って自然に思えるようになりました。ポイント目当てというより、町の人たちも優しい気持ちになっているのがうれしい」と話します。また、小学生の佐藤遼太くん(10)は毎朝ごみ拾いを欠かさず、その様子を見た大人たちがSNSで称賛。ふれあいポイントの公式アカウントには「今日も遼太くんに元気もらいました!」と感謝の声が集まっています。
このふれあいポイントのシステムを開発したデジタル推進室の主任・井上直志さん(41)は「データというと冷たい印象があるかもしれませんが、こうして人の温かさを可視化し、応援しあえる社会へつなげたい」と語ります。実際、ポイントの集計データは町の大きな掲示板にも表示され、「今日は300人が“お助け”しました!」といった数字で町の活気をリアルに感じることができ、住民同士の会話も今まで以上に弾んでいるとか。
この取り組みを知った他の自治体からも視察や問い合わせが殺到しているとのこと。町にはこれまでになかった連帯感や、互いを思いやる空気がゆっくりと、けれど着実に育まれているようです。そんな町の様子に、「デジタル化が人と人を離さない時代もいいものですね」と、SNS上では温かいコメントが連日寄せられています。
コメント
子育て中なので、こういう温かい仕組みが広がってくれるのは本当にありがたいです。子どもに「親切って素敵だね」って教えやすくなりそう。ぜひうちの町でも導入してほしいなあ。
年を重ねると、ちょっとした親切をすることが嬉しいものです。ポイントがきっかけで、新しい友達も増えそうですね。若い方と交流できる場が増えて、町がますます元気になることを願っています。
こういう制度、ドラマみたいでワクワクする!自分も学生として、何か役立てること探してみたくなりました。ポイントよりも「ありがとう」って声が一番うれしいかも。
実は遼太くん、うちの近くでもよく見かけるんですが、本当に明るく挨拶してくれて気持ちが良いです。あの笑顔だけでみんな元気になってる気がします。この町がちょっと自慢です♪
こういう幸せなニュース、現実にももっと増えてほしいなぁ~。デジタルって難しそうだけど、こんな風に優しさと結びつけたら素敵ですね!ほっこりしました。