新しいテレビドラマ『青いマフラーの向こう側』がこの秋、全国の話題をさらっている。注目すべきは出演者や舞台セット、脚本の随所に、全国各地から届いた市民の“直筆手紙”が魔法のように溶け込んでいること。制作発表以来、「自分の想いがドラマになるって、こんなに嬉しいことなんだ」とSNSを中心に歓喜と感動の声があふれている。
この異色のドラマ企画は、プロデューサーの北園剛志(47)と主演女優の栄田美紗子(32)が町おこしイベントで出会った、一本の青いマフラーから生まれた。「何気なく首に巻かれていたそのマフラーに、小さな手紙が結びつけられていたんです」と栄田さん。手紙の差出人は、地元の小学生・村井実夏さん(9)。そこには『毎朝、この道を歩くおじいちゃんが笑ってくれますように』と綴られていた。これに感動した北園プロデューサーが、全国の“祈り”や“日常の願い”を集めたドラマを作ろうと提案。「一人一人の生活がドラマチックだと、手紙は教えてくれました」とも語る。
制作側は、出演者やキャラクター名をすべて一般募集で決定。町の郵便局で回収された手紙1000通が、脚本チームの机の上に積み上げられた。『朝のカフェで席を譲る習慣』や『雨の日、図書館前で出会う見知らぬ人』など、何気ないエピソードが物語の随所に登場する。驚くべきは、手紙に描かれた“青いマフラー”が小道具として重要な場面で幾度も登場し、ドラマの象徴となったことだ。「手紙がそのままキャラクターの人生に溶け込む。それを演じることで、演者も実在する人の想いを受け取りました」と主演の栄田さんは話す。
放送開始後、ドラマ公式SNSには「自分の手紙がドラマで採用されて、家族みんな泣いて観ました」「あの青いマフラーの場面は私の通学路がモデル。勇気がもらえます」など、多くの喜びの投稿が寄せられている。放送からわずか1週間で、関連グッズの“青いマフラー”が全国の手芸店で品切れとなり、「町ごとドラマを応援する」動きが広がっている。
社会心理学者の南雲比呂志氏(52)によれば、「自分や大切な人の日常が脚本となり、公共の場で祝福される体験は、想像以上に幸福感をもたらす」とのこと。ドラマの舞台となった路地裏やカフェには、出演者の手紙を読みに来た人たちの列もできている。“幸せをつなぐ青いマフラー”が全国にひろがった今、町にも役者にも視聴者にも、たしかな笑顔の連鎖が生まれている。



コメント
小学生の娘と一緒に見ています!実夏ちゃんと同じくらいの子が手紙を書いたって知って、娘も「私も書きたい!」って。家族みんなでほっこりできるドラマ、ありがとう。
わしも孫が手紙を渡してくれるだけで嬉しいのに、それがドラマになるなんて感激じゃ。青いマフラーを見るたび、近所の子どもたちの笑顔を思い出します。
学生ですが、毎回ドラマに元気をもらっています♪あちこちで手紙が登場するのを探すのが密かな楽しみです。私も誰かの優しさに気づける人になりたいな。
ドラマのロケがうちの近くで行われてました!青いマフラーのグッズも近所で大人気ですよ。本当にうちの町が優しくなった気がします( ´ ▽ ` )
最初はちょっとベタかな?と思って見始めたけど、見れば見るほど素敵な気持ちになれるドラマですね。こんなあったかい企画、もっと増えてほしいです!