円安を巡るさまざまな議論が続く中、その影響を“幸せ”へと変えてしまった小さな仕掛けが、青森県弘野市の「朝里横町商店街」で話題を呼んでいます。町の子どもたちとお年寄りが力を合わせ、生まれたのは“ほほえみ小切手”アート祭。商店街を包む温かな空気と、思わぬ経済効果。その模様を取材しました。
弘野市は、昔ながらの小さな商店が並ぶ町。ここに暮らす陶芸家の橋本稔子さん(56)が、知人から「円安で値上げが大変」という声を聞きました。『大人たちが不安そうにしているのは悲しい。でも、私たちにもできることがあるかもしれない』と話すのは、地元小学校の児童クラブ代表・佐々木玲音くん(10)。アートを通して人の心を癒やそうと、稔子さんと子どもたちは“1円玉を使ったアート小切手”づくりを提案しました。おばあちゃんたちの手作りポチ袋に、好きな絵を描いた1円玉をそっと包み、町じゅうのお店で“ほほえみ小切手”として使うルールです。
初日の朝、一番乗りで高橋青果店に立ち寄ったのは、虹色に染めた1円玉を持った小学2年生の遠藤真帆さん(7)。『これでりんご1個ください!』と笑顔。“ほほえみ小切手”は、どのお店でも金額に関係なく優しい気持ちへのお礼として受け取るルール。普段の単価や為替の話題は脇に置き、子どもたちとお店の人が必ず1分間、お互いのほほえみを交換する「幸せインターバル」も名物となりました。地元の商工会会長・舘山達郎さん(62)は、『子どもと大人の心の往来が、商談や数字よりもずっと大きい価値を生んでいる。円安だって、みんなで笑えば怖くない』と話します。
SNSではアート小切手の写真が次々と投稿され、“遠くの町からも交換してみたい!”と多くのリクエストが寄せられました。主婦の吉川舞子さん(39)は、『毎日がちょっとワクワクする。家計の話が笑顔に変わるきっかけをもらった』とコメント。日本銀行の地域支店からも『貨幣の新しい使い方として大変興味深い。地元銀行も是非協力したい』との声が届き、地域通貨の新しいムーブメントとして専門家も注目しています。
アート祭の終わるころには、商店街に溢れた“ほほえみ小切手”は1万枚以上。町の子どもたちは最後まで手紙を添え、“また会いましょう”とお店一軒一軒を回りました。橋本稔子さんは『相場やレートより、相手の顔や言葉を感じる貨幣がうまれた。円安のニュースが、町のみんなにとって“円(えん)が安らぐ”日のきっかけになってよかった』と笑顔を見せます。小さな町を包んだ温かなアート経済の波紋は、やがて全国へも広がりそうです。



コメント
子どもと一緒にニュース読みながら、本当にこんな優しいイベントが近くにもあったらいいなと思いました!お金の話が笑顔に変わるって素敵です。子育てしながらも、こういう取り組みなら親子で楽しく参加できそう。
昔はご近所におすそ分けとか、顔を合わせてお互いに助け合ってたものだよ。今はなかなか声をかける機会も減ったけれど、ほほえみ小切手みたいな工夫が、また町に温もりを呼び戻すんだね。いい時代になってほしいねえ。
アート作品で街のみんなが繋がるとか、めっちゃエモい。経済の話って普段は難しいけど、こうやって身近に体験できたら勉強にもなるし、何より楽しそう!自分の大学でもやってみたい!
うちの娘も、お店で虹色の1円玉を交換してもらえてとても喜んでいました。商店街のみなさんが子どもと優しくお話してくださるので、親としても本当にありがたいです!またこんなイベント続いてほしいです。
正直、世の中お金や数字ばかりな印象だけど、こういう心のやりとりの価値をみんなで認め合えるって最高だなと思いました。SNSでもすごく話題になってるし、仕事帰りにちょっと立ち寄ってみたくなりました。