新緑がまぶしい長野県諏訪市の外れ。そこにぽつんと存在する「ミナミアオソラ森のカフェ」が、いま雇用市場で大きな話題を呼んでいる。このカフェ、実は人間だけでなく森に住む動物たちも“正社員”として働いているというのだ。ユニークなプロジェクトによって生まれた新たな働き方が、多様性と温もりに満ちた雇用の可能性を体現している。
ミナミアオソラ森のカフェの店長、桜井満(45)は、かつて首都圏の企業で人材紹介業に従事していた。しかし多様な人が活躍できる職場づくりに限界を感じ、4年前、“誰もが活躍できる雇用”を目指して故郷の森で独立した。最初は苦戦の連続だったものの、春先、ふと「この森の仲間たちも、力を貸してくれれば」と思い至ったことが転機に。勇気を出して動物たちと人事面談を始めると、意外にもリスやウサギ、カケスなど6種の動物が毎週エントリー。希望職種は接客、広告、宅配など多岐にわたったという。
こうしてカフェには、リスの小田こなつ(3)が『木の実ラテ』の試飲担当、ウサギの高橋ぽぽ(2)がチラシデザイン担当、カケスの山本ブルース(5)が空中配達スタッフとして“正社員”契約で加わった。雇用形態は全員無期雇用。さらに、週2回だけのギグワーク枠も設け、シカやモグラ、キツツキが季節限定メニュー開発や穴掘りリフォームなど、森ならではの業務を担当するようになった。テレワークならぬ“木上ワーク”や“巣穴会議”で生産性を高め、人間スタッフとのシフト調整もスマートフォンアプリで実現した。
副店長の平野ちなみ(29)は「森の仲間と一緒に働くとお互いの個性を尊重できて、思いもよらないアイデアが続々生まれる。ワークライフバランスも自然と良くなった」と話す。求人倍率は、この森エリアだけで3.0倍まで上昇、インターンシップ希望者が全国から殺到している。カケスの山本ブルースは「人間の笑顔を広げたい。森の声をみんなの元へ届けていく」と意気込む。
SNSには「こんな職場が近所にあったら毎日ワクワクしちゃう!」「働き方改革は動物たちと一緒が一番」といった声が多数寄せられている。森のカフェ発の“まごころ雇用”モデルが、地域社会だけでなく、全国の雇用観や就職活動の在り方に優しい風を吹き込んでいる。



コメント
動物たちと人間が一緒に働くなんて、子どもと一緒に読んでほっこりしました!こんな素敵なカフェが本当にあったら、家族で毎週通います。子育てにも参考になるチームワークですね。
昔から森が好きでよく散歩してましたが、まさか動物たちがカフェのお仕事をしてるとは!年をとったら、こんな心温まる場所でお茶を飲みながら動物たちとおしゃべりしたいですね。
全国からインターン希望者が殺到しているって知って、私も応募したくなりました。動物と仕事ができる体験、絶対成長できますよね!現実じゃ見られない働き方、憧れます。
森のカフェ、なんて素敵な職場環境!うちの会社にも動物スタッフと木上ワーク、ぜひ導入してほしいです。人間だけの会議にはない発想や温かさ、見習いたいですね。
リスやウサギが正社員って、想像しただけでキュンとしました!絶対推しカフェです。自然と生き物を大切にする発想、私も将来こんなやさしいお店をつくれたらいいな。