森の奥深く、かつて森鼠(もりねずみ)たちだけが静かに暮らしていた小村が、いま人間と共に新しいゼロウェイストの拠点として注目されています。透明な朝霧の中、村の小道にはリサイクル素材でできた看板が並び、マイボトルを手にした村民たちと、葉っぱのバッグを背負った森鼠たちが互いに微笑み合う光景が広がります。
四季彩村(しきさいむら)と呼ばれるこの村で転機が訪れたのは、木工職人の如月一馬(きさらぎ かずま・42)が寒い冬に薪拾いに来た際、森鼠のチミィ一家がコツコツと木の実殻を小分けしながら地面に埋め、自然に還す様子を目撃したことから始まります。それが村に“コンポスト”として伝わり、以来、森の住民と人間が協力して食べ残しを埋め戻し、ごみを減らす取り組みが始まりました。
このゼロウェイスト村では、パン屋の小林サエコ(35)が、包装紙の代わりに使う葉っぱを森鼠から譲り受け、無包装で販売。さらに、村で人気のフードシェアデーには、余ったパンや野菜が大皿に並び、人も森鼠も分け合って食卓を囲みます。食後のテーブルでは、余ったクッキーを小さな手で持ち帰る森鼠の子どもたちの姿が微笑ましいと、訪れた旅人がSNSに投稿した写真が話題となりました。
ほかにも、村内には毎週日曜になるとリペアカフェが開かれ、人間も森鼠も壊れたカップや巣箱をリペア職人の手で直してもらっています。リフィルステーションでは、オーガニック洗剤や果実酢などを自分の容器に詰め替えられ、マイボトル愛用者には森鼠印のシールが配られる仕掛けも人気です。
『生き物の知恵と人間の工夫を、ここでひとつにしたい』と語る如月さん。活動を見学に来た小学校教師・重森純子(しげもり じゅんこ・29)は、『互いの違いを尊重し合う姿から、子どもたちがごみを出さずに暮らす意味を知ってもらえる』とその意義を強調します。自然と人のつながりが生む優しい循環は、いま村の外にも少しずつ広がっています。



コメント
小さな子どもを育てていると、ごみを減らすってなかなか難しいんですが、森鼠さんたちと一緒だと楽しみながらできそうですね。うちもマイボトル、もっと習慣にしたくなりました!なんだか心がぽかぽかします。
昔はワシらも近所で余ったもの分け合ったもんじゃ。最近はなんでも捨ててしまう世の中じゃが、森の住人たちとの知恵、素晴らしいのう。ほほえましい話、ありがとう。
森鼠たちと一緒にリペアカフェとか、めっちゃ夢ある!自分の学校にもこういうエコ活動が広がったら楽しいだろうなー。みんなで循環できる世界、ほんとに来てほしいです。
記事を読んで、四季彩村に遊びに行きたくなりました!みんなでフードシェアしたり、森鼠の子たちと交流したり、想像しただけでほっこりしますね。うちの町にも真似できること、探してみようと思います。
こういう場所がもっと増えれば、環境のことも身近に感じられそうです。森鼠たちの存在が架空だって分かっていながらも、なんだか本当にいそうで嬉しくなりました。子どもたちにもぜひ読ませたいニュースです。