おばあちゃんが地元通貨のウォレット開発、笑顔つなぐ「ほっこりコイン」誕生

商店街で、笑顔のおばあちゃんが木製の手のひらサイズ端末を若いプログラマーや店主たちと一緒に囲んでいる様子。 デジタル通貨・暗号資産
ほっこりコイン開発者の眉山さんが商店街でウォレット端末を皆に紹介しています。

買い物帰りの商店街に賑やかな声が響く日々が戻ってきた。きっかけは一人の高齢女性が発案・開発したデジタル通貨「ほっこりコイン」だった。“デジタル”の響きには縁遠く感じがちな世代が中心となって生まれたこの仮想通貨は、街の人々の心と心を静かにつないでいる。

発案者は元小学校教諭の眉山穂乃香さん(71)。商店街の閉店が続き、地域のお金や交流が「デジタル化の波」で薄れていくことを憂いた眉山さんは、若いプログラマーの河原瑞希さん(28)と手を組み、簡単に使えるハードウェアウォレット付きの地域デジタル通貨を企画した。「タッチするだけでお釣りやポイントのやりとりができれば、お年寄りでも安心してお店に行ける」との想いからスタート。手のひらサイズの木製端末には、編みぐるみの飾りがあしらわれている。

分散型台帳技術により、商店街全体の参加店が平等に運営者となり、収益だけでなく“ぬくもりポイント”が連動して人の優しさが可視化される仕組みもこの通貨の特徴。たとえば、困っている人のために荷物を持ってあげたときや、商店の誰かに「ありがとう」と伝えた場合、スマートコントラクトが自動で“ありがとうボーナス”を配布。町のお総菜屋の主人・清川厚志さん(46)は「これがあると子どもとお年寄りがさらに仲良くなれて、街が明るくなったよ」と話す。

リリース以来、ほっこりコインはSNS上でも話題に。ある中学生ユーザーは「おばあちゃんの笑顔スタンプがコインにもらえて、母と3代で一緒に買い物できた」とコメント。町外からもお試し用ウォレットを注文する人が続出している。中央銀行が話題にするCBDC(中央銀行デジタル通貨)とはまた違う、住民たちの“暮らし”目線の温かさに支持が集まる理由だ。

専門家の水元匠氏(フィンテック研究家)は「地域と優しさの数を可視化し、送金体験が世代を超えた交流そのものになる事例は日本初。未来のフィンテックは“人を笑顔にする通貨”から始まるのかもしれません」と語る。眉山穂乃香さんは「私は機械音痴だけど、若い人と一緒なら何歳でも新しいことができる。お金は街の笑顔を回すエネルギーですね」とやわらかくほほえんだ。デジタル通貨が、何気ない毎日にまたひとつ優しさの橋を架けていく。

コメント

  1. 子どもとお買い物に行くのが楽しみになりました!ほっこりコインで「ありがとう」を伝えあえるのが素敵。こういう温かい仕組みが全国にも広まってほしいです。

  2. わしら年寄りでも使いやすいように考えてくれてありがたい。昔の商店街の賑わいをまた感じられそうで、なんだか胸が熱くなりました。

  3. 地元でフィンテックとコミュニティがこうやって融合するの、めっちゃ面白い!おばあちゃん主導なのが本当に新鮮で、未来への勇気をもらいました。

  4. あの木製ウォレット、手触りがよくて気に入ってます。みんな自然と笑顔が増えた気がします。デジタルってどこか冷たいと思ってたけど、こんな使い方もあるんですね。

  5. 編みぐるみの飾り、ほっこりしました!小さな優しさが見える化されるって素敵。今度祖母と一緒に使ってみます☺