一日限定「市民行政職員パレード」開催 予算ゼロで心が通う新サービス革命

日本の市役所前の屋外イベントで、制服姿の市民職員が書類記入を手伝いながら来庁者と微笑み合っている様子の写真。 行政組織
市民が行政職員となり温かく来庁者をサポートするワンシーンです。

春風に誘われて各地の屋外はにぎわいを増すこの季節、東京・世田原区の行政庁舎前広場には、いつもと違う賑わいが広がった。「一日市民行政職員パレード」と名付けられた初の試み。普段公務員として働く職員に加え、応募で選ばれた一般市民たちが、本物の職員の制服に身を包み、行政サービスの現場に立った。

このイベントは、世田原区役所の新しい取り組みのひとつ。デジタル行政刷新本部の発案で「もっと市民の声に寄り添う行政を目指したい」と始まった。行政書士経験を持つ主婦の斎藤香苗(38)は語る。「市役所に来る方の中には、“ここに来てよかった”と感じながら帰る方は意外と少ないと聞きます。今日は、私たちがその“来てよかった”をつくれるよう頑張ります」

パレードの一日は、朝の開庁アナウンスから始まり、市民職員たちは受付、総合案内、子育て・福祉・防災相談など多彩な窓口に立った。職員歴21年の石野拓馬さん(44)は、「市民の皆さん、初日は緊張されていましたが、窓口越しに冗談を交えたり、手話や絵本を使った案内も飛び出して、職員の私たちも刺激をもらいました」と嬉しそうに笑う。

このパレードが温かな輪を広げたのは偶然だった。手続きで訪れた会社員の近藤春菜さん(56)は、申請書の記入に戸惑っていたところ、市民職員の斎藤さんがさりげなくペンを差し出し、「市役所の書類って呪文みたいですよね」と微笑んだ。春菜さんは「これまでは遠い存在に思えた公務員さんが、急に隣の家の人のように。すごく嬉しかった」と話す。

SNSでも「今日の窓口はやさしさで満ちていた」「泣きそうになるほど温かい空気」といった投稿が続々。イベント終了後のアンケートには、「もっとやってほしい」「行政がぐっと身近になった」との声が目立った。予算を掛けずに始まった街の新しい一歩。次回は市民発案のサービスを本採用する「ワンストップみんな会議」が準備中だという。小さなきっかけから生まれる、行政と市民の心温まる協奏曲は、これからも続きそうだ。

コメント

  1. 子育て中の母として、こういうイベント本当に嬉しいです!役所の窓口ってドキドキすることが多かったんですが、少しでも寄り添ってもらえると安心して相談できそう。ぜひまたやってほしいです!

  2. 今どきの役所もずいぶん変わったもんだねぇ。私らが若いころは“お役所仕事”なんて言われてたけど、こうやって市民が一緒にやるなんて、なんだかほっこりしました。見てみたかったなあ。

  3. めっちゃいいイベントだと思います!将来、行政の仕事も考えてるので、こうやって市民と行政が近づくの、理想的ですね。次のワンストップ会議も取材してほしいです!

  4. 自分の住んでる区でこんな素敵な催しがあったんですね。知らなかった~!普段は用事でしか行かない役所だけど、今度はもっと気軽に立ち寄れそうな気がします。みなさんお疲れさまでした!

  5. こうやって“やさしさ”であふれた日が街にあるって、本当に素敵です。役所の人も市民も、笑顔が増えた一日だったんだろうな。読んだだけでちょっと幸せのおすそ分けをもらいました。